私がいただいたメッセージでときどき不愉快だと深い感情をあらわにするような大人げないことをしているせいか、メッセージだと真意が伝わらなかったり、不愉快にさせたりするのが不安というコメントをいただいたが、要するに私は説教や説得が好きでないだけで、批判はあまり口汚くない限り、一応耳を貸すつもりである。

また、不愉快になっても、怒りやすい代わりにさめやすいので、人のことを恨むこともあまりないことを付け加えておきたい。逆に励ましのメールには単純に喜ぶ、おめでたい男であることも付け加えておく。

英語の勉強法と数学の勉強法の質問を同じ日に受けた。こういう偶然は不思議だが、意外にある。

英語については、個人的には、『和田式受験英語攻略法』(学研)にかなり自信をもっている。実際、緑鐡の受講生の間で、いちばん成績が上がるのは英語であるのは確かだ。

英語の勉強法というのは、不思議なほど、人によって違うことを言う。

私の尊敬する、日本でおそらくいちばん英語のできる精神科医の先生は、辞書をひかずにとにかく読むことを勧める。私は、ものすごく辞書を引く派である。

英語の勉強法としては、文章をひたすら読め派、英文をひたすら覚えろ派、徹底的に文法問題をこなせ派、とにかく音読を一日一時間しろ派などいろいろ知っている。

それぞれみんな英語ができる人の意見なので、どれも捨てがたい。

私の最終的な結論は、どれでもいいから、せめて3カ月は本気で(一日30分とかでなく、1時間以上はかけて)試せということである。そうして、自分にあった勉強法を見つけることができれば、その後の受験生活はずっと楽になる。

自分にあった受験勉強の方法を1年生で見つけるか、2年で見つけるか、3年で見つけるかは偉い差になる。

だから、早いうちに勉強法の勉強を勧めたい。

チャートが青と黄のどちらがいいのかとか、黄チャートを使っている人が私の勉強法の本を使えるのかというような質問を受けるが、今年受験ということでなければ、やはり試してみるのがいいだろう。

何度もいうが、私が受験勉強法の本を書くのは、緑鐡の生徒を増やすためでも、信者を増やすためでもない。

自分にあった受験勉強の一つとして、試す材料を提供したいのだ。

ほかの人の勉強法があう人だっているだろう。

それがその人の個性であり、我こそは正しい勉強法と名乗って、結果より信じることを重視する中山某とはスタンスがまったく違う。

ところでラジオを聴いていたら、所持金が1000円もないような高齢者が数百円の万引きをして捕まる事件が続発しているらしい。

この国の福祉とは一体何なのだと信じられない気分になる。

ついでに公的教育支出もOECDで最下位。

それで800兆円も900兆円も借金を作るとは何をやっていたのか?

もちろん、借金を作った間に金持ちの税金と法人税が下がったことはどこも報じない。

金持ちや地方の土建屋のために自民党政権が作った借金を大衆が消費税で返すことに何も疑いをもたない(これが教育支出や福祉に使われる保証は何もない。現在の予算では、プライマリーバランスを赤字でなくするためだけで、消費税を21%にしないといけないのだ)菅首相に、首相を続けてほしいと考える人が7割。

新聞社やテレビ局の調査だそうだが、ネットの利用者はもう少し判断力があるのだろうか?