本日は、関西のラジオのひどいパーソナリティの話(関西のラジオというのが信じられないし情けない)などたくさんの素敵なメッセージをいただいた。

本日のメッセージ大賞(なんて私が選べる立場にないが、個人的な好みで)

新宿の吉野家で英語で話しているひとが
いたので英語で話しかけると中国人でした。
ひとつの牛丼を分け合って食べる貧しい夫婦
のようでしたが英語が通じた。
日本人でも英語が喋れないひとが多いのに
中国人の貧しい労働者でも英語を喋べる。
日本は中国に負けると思う。

本当にその通りです。このメッセージの主の方はとても知的な方なのだが。

さて、貧乏人の味方のような顔をして(本心もそのつもりですが)、昨日はちょっとしたセレブ気分。

実は、来年は長岡という街で、エンジン01のオープンカレッジをやるので、長岡の花火に招待された。

しかも、市がしきっている河川敷の近くでいちばん高い(といっても3階建てですが)ビルの屋上という特等席で長岡の花火を見ることができた。

知った顔が何人も来ていて、なかなかすごい面子だったが、個人的に嬉しかったのは、やはり大林宣彦監督にあいさつできたことだろう。何十年も前からファンだった監督だが、どうも自分としては縁がある。受験のシンデレラの主演女優、寺島咲さんは大林監督の映画でデビューしているし、この映画のチーフ助監督の山内さんも大林組のレギュラーだ。私の映画のモナコでの受賞を祝うパーティのときには寺島さんに祝辞を下さったのだが、そのお礼を差し上げたら名前を覚えていておられたので感激する。

さて、この長岡の花火は規模が違うらしい。

3尺玉という日本の消防法で可能な最大の花火をあげる。

実は東京だと、最大で5号だそうだ。5号玉の直径の倍が1尺、3尺玉はその3倍、つまり東京の基準の花火の直径の6倍、容積にすると216倍の花火があがる。

まあ、とにかく壮観の一語につきたが、ついくだらないことを市の人に聞いてしまう。

何人くらい来たのですか?――30万人くらい、いやもっとかな?

いくらくらいかかったのですか?――3億円くらい、花火だけだと1億8000万円くらいです。

これは、相当経済効果の大きな3億円である。実際、花火のほうはほとんどスポンサーがついているので、持ち出しは1億円程度とのことだ。

くだらない公共事業だと修理代だけで1億なんてことはざらにある。100億、200億の箱モノを建てると維持費が数億くらい当たり前にかかる。

これで世界一の花火が毎年できるなら、数十万人の客が毎年呼べるなら、確実に安い。

本日は、エンジンの会場になる予定の造形大学の見学。

これもすばらしい建物だが、前も書いたかもしれないが、大学のある街は、街も活性化するし、若い人が集まる。

文化や教育に金をかけるという発想は意外にできそうでしないものだ。

私も長岡というのは田中角栄以来の箱モノの街と思っていたが、認識を新たにした。