国税のOB斡旋は禁止になったというメッセージをいただいた。今の時代を考えると当たり前のことだが、新たな情報はありがたいし、また一部の方に不愉快な思いをさせたのをお詫びしたい。ただ、現職の会社の経理担当の方から、今でも2年に一度斡旋を受けるというメッセージを戴いているので、地域によっては平然とそれが行われているのかもしれない。

親御さんの膝の手術がうまくいかず、車椅子生活をすることになるかもしれないというメッセージ。医者がヘボかどうかは私には判断できない。ただ、「車椅子の母と痴呆気味の父を私は一人で面倒見れるのだろうか..。仕事は辞めなくてはいけないのだろうか。とても心配だ。」というメッセージは重い。何度も述べるように介護施設があまりに足りないために、たくさんの女性が仕事をやめることを余儀なくされている。保育園が足りなくて、仕事をやめないといけない人が出ることには大騒ぎなのに、マスコミのこの扱いの差は何なのだろう?基本的に30代くらいまでの女性にしか関心がないということなのだろう。あるいは、都会の女性にしか(地方はほとんど保育園は足りている。マスコミは東京目線でしか報じない)関心がないのだろう。

さて、昨日から本日は、精神神経学会出張(と言っても専門医のポイントをとるために出るだけだが、この学会はよその学会よりポイント獲得が難しく、学会にいる時間によってポイントが違う)のため広島にきている。ちょうど、前田が完封したが、中国新聞のスポーツ面の扱いをみて、地方新聞のあり方を感じさせられる。大竹の復調もきっちり報じられていた。あのデイリースポーツ(東京でも阪神ファン向け新聞になっている)でさえ、広島版は、一面がカープだ。

広島はいい街だが、夜の街のようだ。昨夜飲み歩いていたあたりにおいしそうなつけ麺屋さんがあったので昼食べにいくとあいていない。ラーメン横丁みたいなところがあったので、そっちに行くと、一軒しか昼間はやっていなかった。

ホテルの部屋はWimaxの電波状態が不安定で、調べ物がとてもしにくい。広島の中心街に泊っているのに、地方都市はこんなことでいいのだろうか?あとで気がついたが、有線のLANはタダだった。先に確認しなかったことを反省する。

学会のブックコーナーで、外来標準型森田療法の本を買おうとしたが、なんとおいていない。ほかの出版社の精神医学書はたいてい揃えられているし、精神分析の本も相当揃うのに、この扱いは何なのかとちょっと呆れる。

で、木村敏先生の講演を聞く。

精神医学というのは、誤解が多いが、正常な人の心のありようを理解する学問ではない(もちろん、それはあり得るが副次的なものだ)。

以前、私が若者がものを買わなくなった際に、シゾフレ人間化の文脈で書いたら、人のことをキ○ガイ扱いするのかと激怒されたが、たとえば、統合失調症の患者さんが、すべておかしくなるわけではないし、人格を否定するつもりはない。どこがおかしくなるから、この病気になるのだろうと考えるのである。現在では、ドーパミン系の神経の異常が考えられているが、これだってどのくらいあてになるかわからない。

いろいろとためになる話を聞いたが、その病気になると、対人接近本能のようなものがなくなってくるので、話をしなくても、一緒にいるだけで、感覚的にこの病気なのではないだろうかと直観診断ができる病気だというのは、私自身統合失調症の臨床経験は乏しいが、まさにそんな気がする。

なんでもことばにできないし、治療が無意識の対話とまでは言わないが、ある種の感覚のやり取りや雰囲気で行われるのは事実だ。また、つらすぎる現実への防波堤として幻覚や妄想が機能するということもあるようで、木村先生が若いころ、その症状をとってあげたら、その患者に自殺された話をしたのは、本当にこの病気の難しさを教えてくれる。

さて、また、NY株が下がり、円高にふれたら株が暴落する。

実際、必死になって人件費を削減しても、よくて数%くらいしかコストは削減できない。実際、自動車や家電のような製造業の売上高人件費比率は10%程度にすぎない。半分に人件費を減らしても5%しかコストはカットできないのだ。

しかし、今のユーロ相場をみてもわかるように、為替の1割くらいの変動はすぐに起こる。

外需依存がいかに危険で不安定なのか、なぜ誰も論じないのだろうか?

バブルの頃は、ろくな時代でないように言われるが、少なくとも内需で経済がもっていた。外国の株価の影響も、為替の影響も小さかった。

経済学者が私の意見に耳と傾けたいのはわかるが、クルーグマンくらいは読むべきだ。もちろん、経済マスコミも経営者も。

ものを買わない若者がシゾフレ人間といったのは、異常だとか病気だという意味でなく、パーソナリティの問題だが、国際競争力や外需にばかり頼る強迫神経症はもはや病気のレベルだとしか私には思えない。
いうこともあるようで、木村先生が若いころ、その症状をとってあげたら、その患者に自殺された話をしたのは、本当にこの病気の難しさを教えてくれる。

さて、また、NY株が下がり、円高にふれたら株が暴落する。

実際、必死になって人件費を削減しても、よくて数%くらいしかコストは削減できない。実際、自動車や家電のような製造業の売上高人件費比率は10%程度にすぎない。半分に人件費を減らしても5%しかコストはカットできないのだ。

しかし、今のユーロ相場をみてもわかるように、為替の1割くらいの変動はすぐに起こる。

外需依存がいかに危険で不安定なのか、なぜ誰も論じないのだろうか?

バブルの頃は、ろくな時代でないように言われるが、少なくとも内需で経済がもっていた。外国の株価の影響も、為替の影響も小さかった。

経済学者が私の意見に耳と傾けたいのはわかるが、クルーグマンくらいは読むべきだ。もちろん、経済マスコミも経営者も。

ものを買わない若者がシゾフレ人間といったのは、異常だとか病気だという意味でなく、パーソナリティの問題だが、国際競争力や外需にばかり頼る強迫神経症はもはや病気のレベルだとしか私には思えない。