本日もいくつかメッセージをいただくが、私のスタンスはメッセージの主が間違っていて、私が正しいというつもりもないし、逆だというつもりもない。いろいろな可能性があるだろうし、世の中に正解があるという考え方を私はしていないということだ。

もちろん、メッセージによっては私の考え方が変わることもあるし、貴重な情報のこともある。もちろん、そうでないと思うこともある。それは、あくまで私の習慣である。だから、あまりに攻撃的な書き方をする人については、ほかにいくらでも情報源があるので、あえてメッセージを開かなかったり、途中で読むのをやめることになる。私の考え方を変えてくれるのは、そういう意味では節度のある書き方をしてあるメッセージだろうし、一般的にはこの手の私信より、著書や記事(こちらに感情を向けていないので)の形式のものになる。あるいは、他人のブログやニュースレターなども参考にしている。

あと、九州大学の数学科に女性枠ができたというメッセージをいただいた。残念ながらリンクの西日本新聞が最新の記事のページに飛ぶようになっていて記事が読めなかった。逆差別といえるのか、女性的な発想の研究者も必要なのか、数学の専門家でないからわからないとだけお答えしたい。

ありえないことだが、VAIOがまた立ち上がらなくなった。セーフモードでも立ち上がらず、詳しい人に直しにきてもらってもうまくいかないので、月曜日にサポートセンターに電話をかけられる状態で再チャレンジしてもらうことになる。

なぜこんなに使えないのか?

あまり、仕事に使うべきPCではなさそうだ。

あと、ワードの2007も、パワーポイントの2007も非常に使いにくい。一度、それを使いだすとやめられなくなるから、マイクロソフトはいい気になっているとしか思えない。新たな機能を足すのはいいが、それまで使っていた人が使いやすい方法を残すのが、ユーザーに対するロイヤリティというものだろう。実は、今週は病院の電子カルテのシステムもいかれて30分も仕事が滞った。次の電子カルテを別の業者にしてほしいが、おそらくは、一度、それでシステムを構築してしまうと、次の電子カルテへのデータの引き継ぎが難しいのだろう。使い勝手より、自己防衛を大事にするのがソフト屋の常だ。

今週は文京区役所に住民票と印鑑証明をとりに行く用事があった。家から2分のところに簡易出張所があったのだが、3月31日に廃止になるということで、結局区役所にいくはめになる。

高齢者が増えているのに、このサービスは何だと思っていたら、区役所も表示が異常にわかりにくい。

ところが、中高年の職員がみんな親切で、きわめて対応がよい。おそらく今の区長は現状の区役所の不便は気づいていないだろうし、区役所の職員の愛想のよさは、昔からの伝統のように思えた。

実は、2007年から文京区の区長は1966年生まれの若い奴がなっている。

育児休暇をとったりして目立っているようだが、もちろん市民に育児休暇を勧めるのは正しいことでも、自分の責任を認識すべきだ。どんな急な災害などがあるかわからないのだ。小渕優子のときもそうだったが、出産などは計画的にできるもので、急病になるのとはわけが違う。

制度の利用の勧めと、職務の責任感とは別物だ。もちろん、本当に病気なら仕方がない。とくにうつ病などはカミングアウトして、自分のような地位の人でもなりえることを示すのは意味があるかもしれない。でも、子供を産むことは、それとは違う種類のものだと私は思うのだが。

いずれにせよ、橋下氏を含め、政治家や首長は若いほどいいと思われているが、高齢者が増える中、高齢者の気持ちが、こういう若い政治家や首長にわかるのか疑問だ。テレビ局の人もそうなのだろうが、この手の育児問題や保育園の待機児童のことはトップニュースになる。保育園の待機児童数は約3万人に対して、保育園の定員数は213万人いる。

特別養護老人ホームなどは一つの施設で待機者が2000人なんてところもあるし、介護離職者は15万人にのぼる。ホームの定員は保育園の5分の1程度。

しかし、若い首長たちは介護施設より保育園という。年配者への配慮はまるで感じられない。

マスコミの現場の人間たちは30代までなので、若い首長を応援するのだろうが、中高年以上の人間が騙されないようにしないとひどい目にあう。

最近読んだ、『超訳 ニーチェの言葉』の一節。

「あまりにも歳若いときに成功したり功績を上げてもてはやされたりすると、その人は傲慢さと感覚の狂いから、年配の人間や地道に努力をしている人への畏敬をすっかり忘れてしまうものだ。それだけにとどまらず、成熟することの意味がわからなくなり、成熟によって保たれるような文化的環境から自然と離れていってしまうようになる」(130頁)

私も若すぎる成功のレベルにはいっていないが、それでもこの言葉にあてはまっていないかとドキッとした。年配者への畏敬や配慮が足りないと思われた場合は叱責してほしい。