私の昨日のブログについて、刑務所ビジネスでも、きちんと訓練して生産性の高い仕事をやらせればいいという話を史実を含めて提言してくれた人がいた。

私も少年院で下手な更正教育をやるより、きちんと受験勉強をやらせて、いい大学に受からせたほうが、その後、悪いことをするリスクがはるかに減るというようなことがある。ただ、悪ガキのほうが恵まれた受験教育を受けられるのは、さすがに悪平等とも思う。

アメリカの場合は、低賃金労働者として囚人がよほど期待されているらしく、さまざまな形で囚人が増えるような法律が作られているらしい。ホームレスでうろうろしているだけで逮捕される自治体もあるようだ。そのほか、あの手この手で犯罪者を増やしているのだが、極めつけはスリーストライク法というやつで、3回目の有罪判決を受けると、どんな罪(たとえばこそ泥や万引き)でも終身刑になるという。一生低賃金労働者にさせられるわけだ。

ここまでして労働者のコストを下げようとするアメリカ経営者たちのグリーディーぶりには本当にあきれるが、日本だって、飲酒運転そのほか、捕まえやすい罪を増やしていく方向性だ。その上に死刑廃止の法務大臣がいるのだから、人道的に見えて何をするかわからない。アメリカのまねをして、刑務所ビジネスの解禁をしかねない。アメリカがすべて正しい人たちは沢山残っているのだから。

早稲田が金儲け主義で教育軽視だと書いたことについて具体的に述べよというメッセージも戴いた。

早稲田が金儲け主義なのは、借金をしてまでホテル経営に乗り出すとかいろいろな形で現れているが、
受験料収入を稼ぐために、経済学部でも数学必修にしないこと(今は当たり前になっているが)に始まり、芸能人を入学させたり(ほとんど学校にこないでやめてしまったが)、とにかく受験業界では評判が悪い。

教育軽視というのは、基本的に教え方がうまい人間が教授にならないことから、早稲田にはろくな講義がないことは前から問題になっていたが、私が大学生のころは、生徒がみんな授業にくると教室が足りないなどということが平気でまかり通っていた。

早稲田は入ることに意味があり、あとは、大学に入っても自分で勝手に経験を積めという印象が強いが、少なくとも教育を真面目にやる気があるのかは常々疑問に感じていた。

さて、本日は私の教育産業のミーティングがダブルであって、白熱した議論もあって、めちゃくちゃに疲れている。

出来ない子供をできるようにさせるのは、本当に難しい。とくにやる気がない子はそうだ。

しかし、われわれは大学の医学部の教授たちのように生徒のせいにすることは許されない。

結果の責任は教える側が追うのだ。ダメな生徒を適性がないと切り捨てられるような医学部の教授たちに医者や研究者の資格はあっても、教育者の資格があるのかとついいやみがいいたくなる。

逆にできない子をできるようにしたり、合格者を出すとすなおに嬉しい。

月末には私の教育産業の合格パーティがあるが、それはいつも嬉しい。

そのほかにも、われわれがコンサルティングをしている私立の中高一貫校から初めて東大合格者が出たと言うニュースも聞いた。

結果責任の分だけ、結果がよければきちんと評価される。

こういう形で多くの学校再建ができたらと不遜だが本気で思っている。