どこかいい口腔外科を知らないかというメッセージ

一つ断っておきたいのは、このブログにあてたメッセージに対して私は返信をしたことはない。

原則的にブログ上で答えることにしている。

そのため、ほかの人が読んで役立ちそうな返事をすることにしている。

ただ、いい医療機関の紹介というのは、本人を診ていないと難しいことと、たとえば、私の身内が病気をして、友人の医者に教えてもらうときでも、それは自分が個人的にその情報を使うことを前提にしてのことになる。この医者がいい医者だと公開してしまうと、そこに患者さんが集まりすぎて、結局、医療にかける時間が短くなるなどして迷惑をかけることになる。そういう理由があって、私の場合は、この科では、この医者がいいという情報については、それを雑誌やブログに載せていいかと許可をえない限り書くことはしない。

ついでに言うと、いい情報を提供をしてくれた場合も、同級生のよしみということで、タダで得られることもあれば、それなりにお礼やごちそうをすることもある。いい情報というのはタダではないということも知ってほしい。

ということで、原則的にこの手の個別の医療機関の案内は、このブログではお答えしないことをご理解いただきたい。

もっとも、口腔外科についてはこっちが知りたいことで、本当に知らないので、情報を出し惜しみしているわけではないが。

地方のほうがオフィスの家賃そのほかが安いので起業しやすいという情報もいただいた。まったくその通りだ。繁華街の飲食店がバタバタ廃業して、敷金礼金ゼロが当たり前という話も聞いた。問題は、昨日のメッセージでも問題になったが、それをやろうとする覇気のある人が地方に少ないということだろう。

さて、長崎の県知事選挙で民主党系が負け、自民党系が勝った。政治の金の問題が影響しているという。

前も話題にしたことだが、小泉政権以降の自民党は、基本的に旧福田派政治の流れをくむ。大蔵官僚だった福田氏の影響なのか、健全財政、古典的資本主義路線だ。それに対して、小沢氏の政治手法は明らかに師である田中角栄の流れを汲む。

田中型政治は、東京のマスコミにはきわめて評判が悪いが、地方にとっては東京の金を公共事業としてばらまいてくれるので、実際にはありがたいものだ。

私も旧来型の道路やダムのような、あるいは新幹線や高速道路のような公共事業が地方のために役立つとは思えないが、研究都市を作ったり、医療のナショナルセンターを作るような公共事業は、やはり東京から金を回さないと地方の力では無理だろう。

要するに田中型政治で、あとは何を地方のための使い道を変えるべきだというだけで、地方の人にとっては、田中型政治は悪くないように思える。

あと一つの問題は、公のお金を東京から地方に動かす過程で利権が生じるので、そこで政治家が金儲けに走ってしまうということもある。小沢氏のほうが多少ましなのだろうが、田中角栄も小沢一郎もそこで下手を打ったわけだし、マスコミの餌食になってしまった。

だったら、金に汚くない田中型政治なら、地方の人には悪くないはずだ。

しかし、田中型政治だと、東京の金(というか日本中で稼いだ金を東京の本社で納めるだけだし、国税にしても決して東京の金ではないのだが)を地方にばらまくことを日本のマスコミは好まない。

田中角栄も、小沢一郎も袋だたきにして、JRも郵政も民営化を絶賛する。

しかし、東京のマスコミでぼろくそに言われていると地方の人まで、東京の味方の政治家に票を入れてしまう。

この構図で小泉純一郎氏以来、東京で教育を受けた、東京のマスコミに受ける人しか首相になれなくなった。

マスコミに好かれていれば、選挙に勝つのに大してお金はいらない。小泉自民党も、前回の民主党もマスコミの力で選挙に勝った。

でも、マスコミに嫌われていれば、買収をするかどうかはともかくとして、地元でかなり密度の濃い選挙活動をしないといけないので、お金はかかる。

そういう点でも田中型政治で、お金にクリーンでいることは難しい。地方に金をまくなと言いづらいマスコミは、そこをついてくる。

長崎の選挙結果をみるにつけ、地方の人間が、政治と金が大事なのか、あるいは地方と都会の格差解消が大事なのか、もう一度考えるべきときが来ているように思えてならない。