17億もの脱税をした男が逮捕されたらしい。

公認会計士で投資会社の元社長らしいが、自分の会社が企業買収の受け皿になった際に180億円もの利益をえた上、株までもらっているのに、最終的には脱税で御用である。

昨日、このニュースを見たときには、せっかく稼いだのだから税金くらいちゃんと払えば、ハッピーなのになんてバカな奴だと思っていた。ただ、日本は懲罰的課税のない国だから、17億の脱税でも追徴も合わせて3,40億円払えばいい。金のほうは十分残る。と思っていたら、この元社長は、上場企業のオーナーになるという夢のために儲けた金を使い果たして、税金を払えなくなって脱税の手口を考えたようなことが新聞に書かれていた。

私が前から思っていることだが、人間というのは金が入ると名誉がほしくなるし、自己愛を満たすとか名誉欲が満たされないと金があっても満足できないもののようだ。だから、地方だと金が少しできると膨大な金を使って、町会議員とか県会議員になりたがるし、叙勲目当てに血眼になるようだ。

逆に考えれば金がなくても名誉になるのなら、お金を使わなくても、優秀な人材は集められるし、悪いこともせずに一生懸命働いてくれる。

昔の東大卒の官僚などその口だったのだろう。しかし、マスコミそのほかで官僚から名誉を奪ってしまったから、優秀な人間は金のいい外資に流れるし、できの悪い奴は自分の私利私欲のためにいい加減なことをする。

日本は名誉というインセンティブが有効に機能していた国だったのに、拝金主義がそれをぶち壊してしまった。

北朝鮮が朝鮮学校に総額460億円も送金していたそうだ。

これだって、それだけのメリットがあるからだろう。

北朝鮮に制裁を加えろという人はたくさんいるのに、パチンコ屋の税務調査をきちんとしろということは、横田さん夫妻でさえ言わない。

拉致被害者は、北朝鮮にお金が流れるありとあらゆる可能性を抑えたいと思っているはずなのだが、彼らが情報操作を受けているのか、それともパチンコ屋が拉致被害者の会に多額の寄付をしているから、何も言えないのか?

後者だとすれば、同情する国民こそいい面の皮だ。

マスコミもほとんどそのことには触れない。

たかじんの番組では何度も北朝鮮問題をやっているが、パチンコ屋の税務調査などをしっかりやれと発言した人はいるのだろうか?

北朝鮮の人間は飢えているし、北朝鮮のことについては書きたい放題だが、実質的な利益を彼らがそれだけあげている上に、マスコミも警察もパチンコを聖域としているのなら、まさに植民地といわれても仕方がない。

彼らに地方選挙権など与えなくても、実際は、警察にもつかまらないし、税務調査もいい加減にしか受けないのなら、むしろ上級国民の扱いである。

早くこの逆差別を何とかできないのか?

前にも書いたが、パチンコチェーンストア協会の政治分野アドバイザーは自民党より、民主党のほうが多い。(小沢一郎は入っていないようだ)
http://www.pcsa.jp/member.htm

私に言わせれば、虚偽記載や建設会社から金をもらうより、国を売るという意味では、こっちのほうが罪が深い気がする。こういう恥ずかしいことをされないためにも名誉というインセンティブの再建を切に望みたい