何度か書いていることだが、私はサービスの進歩は民営化より、競争の影響が大きいと考えている。

結局、JRだって競合のない路線のサービスは大して向上していないし、独占になると好き勝手なことをするから、アメリカの独占禁止法は相当厳しい。Windowsがいい加減なことができるのも、(今回も勝手にセキュリティの設定が変わって、無線LANが使えなくなったので、空港のPCを使っている)すべて独占が悪い。JALが倒れたせいかしらないが、香港の全日空が使っているラウンジはエールフランスのラウンジで、電車に乗らないと、搭乗ゲートにいけないという、めちゃくちゃなものだ。

前回のブログも含めて金持ちの味方になったようで恐縮だが、本日は香港最高のアワビというのを食べてきた。富臨飯店とかいう店で、昼にご馳走になっておいしかったので、夜は自腹で行くことにした。

オーナーがショーシャー先生のクライアントだそうで、いろいろと表彰されているが、高い店だ。

で、そこのアワビを食べようとすると時価と書いてある。値段を聞いてみると、コースのほうが得だと言う。確かにフカヒレがついて、コースが2600HKドル、アワビだけでも2200ドルなので、そっちをとった。

確かにおいしいといえば美味しいのだが、素材の味にこだわりすぎて、この値段を出すならもういいかという感じだった(要するにあっさりしすぎていた)

さて、ショーシャー先生のアンチエイジングを本日も習っているが、本日はホルモン療法の講義が主だった。

更年期の女性や、男の更年期の男性に、女性ホルモンや男性ホルモンを補充する治療法である。

もともとは男性機能を改善させる治療なのだが、最近の研究では、がんのリスクも高めないし、認知機能をあげたり、心血管障害のリスクを下げるのだそうだ(鵜呑みにはできないが)

もともとがまんが健康に悪いし、好き勝手なことをやるほうが長生きできるという私の考えが裏付けられたようで嬉しいし、金持ちが若返り、とくに男性機能や女性機能の若返りに金をかけるのは悪いことではない。

ただ、もしこれが事実であるなら(一応、そういう研究がたくさんでているが)、保険の効かないわがまま、ぜいたく治療をしている人のほうが健康で長生きできることになる。

でも、これが保険が利くようにして、心血管障害を減らしたり、認知機能をあげるほうが、実際には保健医療の負担が減るかもしれない。

いずれにせよ、保険財政が苦しくなるにつれ、新たに健康にいいとわかったことでも、保険が使えなくなっていく。

道路を作るのを減らすのもそうだが、それでも国家財政がやっていけないときに、教育と医療だけは、国民の最低受けられるもののレベルは保つべきだろう。そして、日本はそれが充実した国だった。

ところが、教育でも公教育のレベルがゆとり教育で下がり続けるし、医療のほうも2割3割負担になって貧しい人には重いし、また保険でカバーされるものが減ってきている。

こういうことに税金を使うためにどのくらいの増税なら受け入れるのかを本気で考えてはどうか?

それが日本が先進国でいられるための条件だろう。もちろん、消費税より累進課税や相続税の増税と言うやり方のほうが好ましいのはいうまでもないが。