たまたま進路相談のメッセージが重なる。

大学の転部のための論文対策だが、論文と言えば樋口裕一先生だろう。大学受験用だが、白藍塾という通信教育をやっている。ここは、多少お金が割り増しになるが、樋口先生自らも採点している。やはり論文は書いて、直してもらうのがいちばんうまくなる。ほかの読者の人にもお勧めだ。

もう一つは、医学部転部を考える、心の病を抱える方からのメッセージ。

前にも話したが、まず、受験に耐えられるお金をためること。ということは、今の就職をしっかり頑張ってほしいということだ。心の病そのものもさることながら、薬を飲みながらだと多少記憶力が落ちるので(薬はたぶんやめないほうがいい、かえって考えがまとまらなくなったり、不安が強くなって、これも受験に不利だ)、時間をじっくりかけて3年くらい見て受験というのは賢明だろう。ただ、現役で一橋に入っているのだから、あと、少しずつ上積みしていって、センターで9割少し取れれば、かなりいろいろな医学部が選べる。セーター対策は素直なので、きっとうまくいくと信じている。

進路相談と言えば、実は、昨夜から佐賀にきている。佐賀新聞の招きで、受験のシンデレラを上映してくれるそうだ。

で、不思議な人に会った。社会人になって、佐賀医大を受けるつもりで佐賀に移り住んだら、生活費を稼ぐために塾をやったら大成功して、今や佐賀の名士になっているという人だ。

人生、いろいろだ。いろいろなことにチャレンジしていたら、どう報われるかはわからない。

小沢氏の元秘書の国会議員が逮捕されて大騒ぎになっているが、強制捜査をするくらいだから、少なくとも虚偽記載のほうで逮捕はいつでもできたのだろう。逮捕されたら、その時点で悪人と決めてかかるのなら、裁判をやる意味もないし、推定無罪という刑事訴訟法の大原則も踏みにじられることにもなる。憲法9条のことは、守る守らないをこれだけうるさいマスコミが、憲法や基本的人権の精神を踏みにじることを平気でやって、テレビドラマ的な悪をこらしめる役で自己満足をする姿は見ていて不愉快だ。

小沢氏自身、総理になる気はもともとないのだから、人が考えるほどダメージを受けないだろう。ますますアンダーグラウンドからの遠隔操作になるのではないか?

この件で自民党が勢いづいているのもどうかと思う。

民主党が頼りないというのなら、自民党にもう一度やらせてみようという気になるだろうが、民主党が金に汚いことがわかったときに、自民党がクリーンだと思って、戻る人がどのくらいいるのだろうか?

首長連合や第三極に流れたり、左翼政党が息を吹き返す結果にしかならないのではないか?

自民党が野党の追及というと、この手の問題だけというのは、「お前が言うな」という感じにしかならないようにしか思えないのだが。もう少し、経済や外交のビジョンで勝負してほしい。

小沢氏が高い金を出して世田谷の土地を買うセンスのほうが問題だというメッセージもいただいた。小沢氏なら一極集中を廃せるのではないかという期待を裏切り、東京の土地なら高くても買うという姿勢が許せないというものだ。

これは気付かなかったが、的を射ているかもしれない。

それにしても、検察はまったく政府のコントロールの外の存在になってしまったようだ。司法の独立とは違う話だ。これでいいのか悪いのかはよくわからない。ただ、検察官は警察官と違って、けんかしてやめても小沢氏や民主党ににらまれても、「正義の弁護士」になれる。マスコミに出れば弁護士ははやるし儲かる。特捜に入れば、マスコミにでて弁護士として独立できるチャンスと検察の人間が思っているなら、次々と大物政治家が血祭りにあげられるだろう。実は、これも検察でいるより儲かる弁護士になりたいという拝金論の影響ではないかと私はにらんでいるが。