さて、ダウンタウンが高齢者を笑わせることができるかについては、まったく意見が分かれている。確かに高齢者をみんな笑わせるのは難しいが、笑う高齢者が半数でも3分の1でもいれば、そこそこレベルが高いのかもしれない。
ただ、この件に関しては、もっと情報をお待ちしたい。
さて、私の勉強法でとある私立大学の経済学部に入ったが失望したという人のメッセージに今回はまじめに答えたい。
一つ目のポイントは、まだ1年生ということだ。さすがに1年生では経済の応用事項は学べないだろう。東大などでは、1,2年は教養課程で、経済はほとんど学ばないくらいである。当初は経済の基本理論を学び、その後で、現代経済学とか応用的なことを学ぶのが通例のはずだ。だから、いきなり資本主義への懐疑とか、格差社会の是正を学ぶのは難しいと思う。3,4年になっても授業でやるかどうかは難しいところだ。ゼミをうまく選べばそのような勉強は可能なはずだ。
もう一つは、大学を選ぶときに、ちゃんと教授陣のチェックをしたかどうかだ。
たとえば、格差社会論の論客といえば、同志社大学に橘木 俊詔先生がいる。前は京大の教授だったから、入るのは難しかったが、同志社なら多少は入りやすいだろう。私が対談した相手として、なかなかシャープだったから橘木教授を勧めるわけだが、高校生くらいで格差社会に興味があるなら、受験勉強で忙しいかもしれないが、それにまつわる新書をなるべくいろいろと読んで、この教授のもとで学びたいという動機で大学を選ぶほうが学びたいものは学べる。ゼミというシステムがあるから、気に入った教授が20人くらいの生徒を指導する。コンパも含めてかなり密に話を聞けるはずだ。私も臨床心理の大学院だがゼミ生をもっている。8人くらいなので指導もある程度濃い内容でできる。先日、森永卓郎さんとテレビ番組で会ったが、あの殺人的な忙しさでゼミの指導も(ゼミの指導だけはかもしれないが)きちんとしているそうだ。偏差値的にいうと、彼のいる獨協大学はもっと入りやすいはずだ(ゼミに入る競争率は高いだろうが)。
日本の受験生はこれをやらなさすぎる。マスコミにいきたければ、アナウンサーになりたければ、法政の稲増ゼミ(これだけ有名アナウンサーを輩出しているのに、グーグルで4910件しか出ていない。それだけ注目が少ないということで穴場なのである)に入るほうが、より偏差値の高い早稲田や慶応に入るより、ずっと有利だとされる。
高校時代にその程度のリサーチができるかどうかは、意外に将来を決める。もちろん、そういう情報がない人は、より偏差値の高い大学のほうが有利なのは否めないが、学びたいことがあるのなら、その程度の苦労はぜひしてほしい。
さて、このメッセージの主は、塾経営などの形で起業を考えているそうだ。
学生時代から塾の起業をした人は多い。私も追い出される形になったが、某有名塾の起業を学生時代にしたし、東進スクール(ナガセ)、早稲田アカデミー、早稲田塾、家庭教師のトライなどが知られている。
昔は、競争相手が古いタイプの塾が多かったり、子供の数も多かったから、比較的順調に業績を伸ばすことができた。
今は、相当メソッドのしっかりした競争相手が多い上に、子供の数も少ないから、ハードルは高い。
私自身、少子化のあおりを食って、昔ほどはビジネスはうまくいっていない。とくに宣伝をしないというこだわりがあるのだが、私自身は、教育は金儲けだけでないと思っているから、この産業では大金持ちになることはないだろう。ただ、まだあまりよそがやっていない、私立学校や塾のコンサルタント業務がぼちぼり実績を上げてきたので、少しはましになる予定である。
何をアドバイスしたいかというと、始めるなら確かにリスクのとれる学生のうちがいい。学歴が絶対的な(親や子供への)魅力がない以上、誰を対象にするのか(たとえば、できない子を確実にできるようにするという塾は意外に少ない)ということと、実績を上げるにはどうすればいいのかということを真剣に考えるといいだろう。
あと、ノウハウを知るということなら、大手の塾や教育産業で、むしろ事務部門でアルバイトをすればどうだろうか?私もそれをやっていないのが、事業を伸ばす上でネックになっていると痛感している。
今の大学がどれだけ忙しいのかわからないが、片道2時間もかけて大学に通っているのなら、その時間をなるべく短縮できるようにボロアパートでも借りて、教育産業に早めに足をつっこむことだ。
なにもしないで、あれこれ考えているだけでは起業というのはとても難しい。
教育産業は、今後そんなに儲かりそうもないということを学生時代に知ることになっても、大人になってから気づくよりは、人生のやり直しがきくというものだ。
のんべんだらりと学生時代を送るより、何かちゃんとやっている人のほうが、就職の際も有利になるはずなのだから。
ただ、この件に関しては、もっと情報をお待ちしたい。
さて、私の勉強法でとある私立大学の経済学部に入ったが失望したという人のメッセージに今回はまじめに答えたい。
一つ目のポイントは、まだ1年生ということだ。さすがに1年生では経済の応用事項は学べないだろう。東大などでは、1,2年は教養課程で、経済はほとんど学ばないくらいである。当初は経済の基本理論を学び、その後で、現代経済学とか応用的なことを学ぶのが通例のはずだ。だから、いきなり資本主義への懐疑とか、格差社会の是正を学ぶのは難しいと思う。3,4年になっても授業でやるかどうかは難しいところだ。ゼミをうまく選べばそのような勉強は可能なはずだ。
もう一つは、大学を選ぶときに、ちゃんと教授陣のチェックをしたかどうかだ。
たとえば、格差社会論の論客といえば、同志社大学に橘木 俊詔先生がいる。前は京大の教授だったから、入るのは難しかったが、同志社なら多少は入りやすいだろう。私が対談した相手として、なかなかシャープだったから橘木教授を勧めるわけだが、高校生くらいで格差社会に興味があるなら、受験勉強で忙しいかもしれないが、それにまつわる新書をなるべくいろいろと読んで、この教授のもとで学びたいという動機で大学を選ぶほうが学びたいものは学べる。ゼミというシステムがあるから、気に入った教授が20人くらいの生徒を指導する。コンパも含めてかなり密に話を聞けるはずだ。私も臨床心理の大学院だがゼミ生をもっている。8人くらいなので指導もある程度濃い内容でできる。先日、森永卓郎さんとテレビ番組で会ったが、あの殺人的な忙しさでゼミの指導も(ゼミの指導だけはかもしれないが)きちんとしているそうだ。偏差値的にいうと、彼のいる獨協大学はもっと入りやすいはずだ(ゼミに入る競争率は高いだろうが)。
日本の受験生はこれをやらなさすぎる。マスコミにいきたければ、アナウンサーになりたければ、法政の稲増ゼミ(これだけ有名アナウンサーを輩出しているのに、グーグルで4910件しか出ていない。それだけ注目が少ないということで穴場なのである)に入るほうが、より偏差値の高い早稲田や慶応に入るより、ずっと有利だとされる。
高校時代にその程度のリサーチができるかどうかは、意外に将来を決める。もちろん、そういう情報がない人は、より偏差値の高い大学のほうが有利なのは否めないが、学びたいことがあるのなら、その程度の苦労はぜひしてほしい。
さて、このメッセージの主は、塾経営などの形で起業を考えているそうだ。
学生時代から塾の起業をした人は多い。私も追い出される形になったが、某有名塾の起業を学生時代にしたし、東進スクール(ナガセ)、早稲田アカデミー、早稲田塾、家庭教師のトライなどが知られている。
昔は、競争相手が古いタイプの塾が多かったり、子供の数も多かったから、比較的順調に業績を伸ばすことができた。
今は、相当メソッドのしっかりした競争相手が多い上に、子供の数も少ないから、ハードルは高い。
私自身、少子化のあおりを食って、昔ほどはビジネスはうまくいっていない。とくに宣伝をしないというこだわりがあるのだが、私自身は、教育は金儲けだけでないと思っているから、この産業では大金持ちになることはないだろう。ただ、まだあまりよそがやっていない、私立学校や塾のコンサルタント業務がぼちぼり実績を上げてきたので、少しはましになる予定である。
何をアドバイスしたいかというと、始めるなら確かにリスクのとれる学生のうちがいい。学歴が絶対的な(親や子供への)魅力がない以上、誰を対象にするのか(たとえば、できない子を確実にできるようにするという塾は意外に少ない)ということと、実績を上げるにはどうすればいいのかということを真剣に考えるといいだろう。
あと、ノウハウを知るということなら、大手の塾や教育産業で、むしろ事務部門でアルバイトをすればどうだろうか?私もそれをやっていないのが、事業を伸ばす上でネックになっていると痛感している。
今の大学がどれだけ忙しいのかわからないが、片道2時間もかけて大学に通っているのなら、その時間をなるべく短縮できるようにボロアパートでも借りて、教育産業に早めに足をつっこむことだ。
なにもしないで、あれこれ考えているだけでは起業というのはとても難しい。
教育産業は、今後そんなに儲かりそうもないということを学生時代に知ることになっても、大人になってから気づくよりは、人生のやり直しがきくというものだ。
のんべんだらりと学生時代を送るより、何かちゃんとやっている人のほうが、就職の際も有利になるはずなのだから。