中学時代から勉強がよくわからなくなっていて、高校の勉強はまったくわからないという方で、さらに週5日正社員で働いていて時間がない上、お金もないから塾や予備校にも行けない人が、2,3年勉強して医学部に行けるかという質問をいただいた。

どの程度、お金がないかわからないが、通信教育くらいならお金が出せるのであれば、私の緑鐵受験指導ゼミナールを一も二もなく勧めるだろう。スタートレベル判定テストで、中学校レベルも含めて、どの程度わかっていないかのチェックを行うし、その上で、どの参考書からはじめたらいいかを指導する。2-3年計画と明記して、今の実情を通信欄に書いてもらえば、それにあわせた指導を行うはずだ。

ただ、そのお金も厳しいというのなら、私の『「絶対基礎力」をつける勉強法』(瀬谷出版)を読んでもらって、それに紹介されている参考書から勉強を始めてほしい。中学レベルでも危うい人が、そのレベルまで戻って勉強するのに向いている参考書や問題集を紹介している。それをやってみて、これならわかる、これならできそうだということなら見込みはあるし、そうでなくてもできなかったのに、長い間のブランクで、中学生レベルのわかりやすい本でも、やはりわからない、できないというのならよほどいい家庭教師でもつけないと独学受験は困難だろう。(実は、緑鐵でも同じ問題を抱えていて、かなりわかりやすい参考書や問題集を宿題に出しても、やはり理解できない人がいる。ただし、これは相当少ない。やってくれないほうが大問題だ)

とにかく、まず自分でやってみることだ。勉強のやり方と何をやるかを間違わなければ、時間をかければ、ある程度の学力には必ず持っていけるというのが私の信念だ。ただ、小学校レベルの基礎学力などに難があるほど、それは困難になるし、学習障害といって、ある種の科目の理解が非常に困難な人もいる。そういう人は勉強以外で道を開くことも重要になってくる。できること、得意なことで成功するのが人間には一番簡単なのだろう。

さて、昨日は、新居に絵を飾りたいというワイフの意向で、妻の家が昔から懇意にしていた画家の先生の未亡人の方のところに絵を譲ってもらいに行った。

益子という町には初めて行くが、なかなか味わい深い町だ。北関東自動車道が通じたこともあって、比較的スムーズに到着する(サービスエリアの佐野ラーメンはおいしかった)。

で、そこのおいしいカフェで二度目の昼食をご馳走になるが、それもおいしい。

デッサンをいただいたのもすばらしい。

しかし、それ以上に私が個人的に感銘を受けたのは、80歳になられる未亡人の方の運転のうまさだ。狭い山道をひょいひょい運転するかと思うと、一人暮らしなのに、近所でもおつきあいがいいらしくて、みんなに挨拶を受ける。その上、80キロも離れた水戸まで週に2回ほど習い事に行っているとのことだった。

こういう方もいるのである。

でも、このように例外的に有能な(意外に例外的でないのかもしれないが)方でなくても、地方で高齢者から免許を取り上げることは残酷で、高齢者を老け込ませる結果にしかならない。

それを東京のマスコミは、自分たちの目線で高齢ドライバーから免許を取り上げることに加担し、東京の警察官僚はそれに追随する。そして、地方の警察のどんな優秀な人も、東京の警察官僚を県警本部長に迎えないといけない。しかも、多くの県で40代半ばの人間が県警本部長になる。

性質の悪いことに、こういった官僚県警本部長は、事件を解決したこともなければ、重要事件の逮捕にかかわったこともない。だから、各県の捜査一課などの現場の警察官には馬鹿にされきっている。

そこで、彼らが俄然威張るのが交通警察に対してだという。地元のことを何も知らずに、スピード違反や飲酒運転、そして高齢者からの免許取り上げを積極的にやる。

地元の警察としては住民に嫌われるのは困ることではあるが、本部長の命令には逆らえない。

かくして、飲酒をしたために駐車場に車を夜においていた善良な県庁の職員や学校の教師が、翌朝、お酒が残っているという理由で検問にひっかかり、懲戒免職になる。

県警本部長としては、それを正当化するために、明け方に事故が起こると、地元のメディアに情報を懸命に提供する。

それでも、飲酒運転の場合は違反は違反だ(私は飲酒運転を正当化するつもりはない。しかし、はるかに多くの人の命を奪っているスピード違反と比べて異様に罪が重いのが、東京の人間の作為を感じるだけだ)。高齢者の場合は、何も悪いことをしていないのに、高齢であるだけで危険とされることが許せない。

だったら、はるかに事故が多い、十代から免許を取り上げるとか、免許の取得基準を25歳なら25歳になぜしないで、高齢だけ危ないから免許を取り上げるというのだ。現実に、自動車事故の保険料は、高齢者より若者のほうが事故が多いから、若者のほうが高いのである。

東京のメディアと警察官僚による高齢者いじめをいい加減やめさせることはできないのか?

庶民の味方面をして、警察利権を守ることしか考えていないカメイが連立政権にいる限りは無理だろう。