PCについては親切なアドバイスが本当に嬉しい。いろいろと検討して決めたいが、一つの方法として、このPCの液晶がいかれたので、後継機に7を買って、その調子でメインPCのOSを決めようかとも思っている。

さて、沖縄の興南中学校の招きで沖縄に行ってきた。

沖縄の人は何かと親切で、学生も礼儀正しい。学力調査の上では、沖縄の学力は低いらしいが、読書の気風があるとのことで、たしかにジュンク堂は大盛況だった。

さて、沖縄というと普天間の問題が1年先送りにされた。

ただ、代わりの候補地も見つからず、また日本政府が民主党政権になっても、安保は堅持する考え方なのだから、おそらくは普天間で落ち着くことになるのだろう。

これまでの慣例では、そういう際に、バーターの手土産を日本政府は沖縄に用意するのだが、今回は沖縄川も多少の無理難題をふっかけていいのではないかと考える。

たとえば、築地のがんセンターを沖縄に移転しろと要求する。

がんの場合、基本的に100%待機手術なので、本当は東京に病院がないといけないわけではない。現実にアメリカでは、難しい病気の場合、ミネソタのメイヨークリニックやテキサスのテキサスメディカルセンターに行って治療を受けることが多い。病気で入院するときくらい、自宅から遠く離れたって悪くはない。見舞い客だって、沖縄だったら行く気がする(経済的な問題はあるが、ほかの遠くの場所よりいいだろう)だろうし、患者さんも気分がいい。ホスピスを併設するなら東京より、沖縄のほうがのびのびできるはずだ。

基本的に日本人は地元で医療を受けたがるが、病院を作るコストの低い地方に病院を移すほうがメリットが大きい。敷地にも余裕ができるし、低コストでいい医療がやりやすい。そして、アメリカではそれがトレンドになっている。

そういう際に、地方にいいメディカル・センターを作るのは町おこしにもつながる。また地元で優秀な人材の就職先にもなる。

ほかにも沖縄は研修医が増えた珍しい県だから、今医学部の定員を増やしたり、医大の新設を認める方向の中で、沖縄にも二つ目の医学部を要求したり、看護学部や薬学部の新設を認めさせるという手もある。

医療が日本一いいということになれば、老後沖縄に住みたいという金持ちも増えるだろう。

こういうことをいうと沖縄の人には不謹慎に思われるかもしれないが(昨日の沖縄の人との飲み会ではそうでもなさそうだったが)、普天間はやむをえないのなら、その代わりどの程度いい条件を引き出せるかが政治の腕のみせどころだ。少しお金をばらまいてもらったり、道路を作るなどという、将来にほとんどメリットのないことより、政府が普天間をやめられない弱みにつけこんで、がんセンターに限らず、沖縄の雇用や発達につながる要求(かなりハードルの高いもの)をして、中央から上手に金を引き出して、地方を発展させるモデルをぜひ作って欲しい。地方分権より格差を是正するほうがよほど意味のあるものだと私は信じる。

ところでこの記事を私は、沖縄の空港のラウンジで書いている。天候不良のために遅れていることになっているが、実はオバマのために羽田に行く車を全部止めたり、すごいことをやっているせいだという。民主党政権になっても、アメリカの大統領がくると宗主国の扱いだ。

こんな隷属外交を続けている以上、沖縄の人間は米軍の基地については期待できない。政府から代わりに何を要求するかを本気で考えたほうがいいと痛感した。