昨日は、亡くなった友人の通夜に顔を出す。

泣いている娘さんの顔を見るのがつらい。愛されていた証なのだろうが、胸が痛む。

その後は、私の勤務する国際医療福祉大学の大学院に黒岩祐治さんが来たので、その歓迎会。実は、黒岩さんとは医療福祉チャンネルというCSで6年間も一緒に番組をやっている。黒岩さんは医療福祉チャンネルの副社長にもなられるそうだ。

実は、この局は、かなりまともな医療福祉の番組を作っている。地上波の素人の作った取材の甘い、医療番組、福祉番組よりかなり質が高い番組を作り続けている。

私の黒岩さんと出ている番組でもVTR部分の質は高い。

人口の高齢化が進むと、この手の番組のニーズも高くなるだろう。予想外の視聴率がとれるかもしれない。

しかし、キー局は、相変わらず人口が減り続け、お金も使わない若者対象の番組にだけ力をいれる。スポンサーはいい迷惑だが、若い人相手の番組のほうがスタッフもやる気がするし、いい思いもできるのだろう。逆に言えば、若いタレントと遊べる程度のメリットがないと下請けの製作会社の薄給では、働いてくれないのかもしれない。テレビ局の高コスト体質を改めて、もう少し直接制作費がかけられるようにしないと中高年が見る気のする番組は作れないだろう。

東京のキー局がだめなら、地方局に良質な番組を売れないのだろうか?

地方に出張に行くと、多くの局が夕方の4-6時くらいの枠で、自社製作の地元密着型のワイド番組を作っている。けっこう、地元では人気があるようだ。

ただ、これについても不景気の波が押し寄せている。制作費が縮減され、この手のワイド番組をやめて、2時間ドラマの再放送に切り替える局さえあるそうだ。

そういう際に、その手の局に安く番組をかってもらうことはできないのだろうか?

2時間枠のうちの10分や15分のコーナーを医療健康コーナーにして、全国の地方局制作のワイド番組で同じ内容が流れる。

私はときどき、静岡放送ラジオの朝のワイド番組に出ていたが、8時からの15分ほどはTBS配信の森本毅郎の番組をネットしていた。そういう発想で1コーナーを全国の地方局で買ってもらえば、かなり良質な内容のものが全国で見られるようになるはずだ。

テレビ関係者に聞くと、テレビには共同通信のようなものはないという。(小規模なものはあるのかもしれないが、キー局が強すぎ、系列がしっかりしすぎているので、ないこともありえると思った)

そういうものを作って、良質な10分や15分物の情報やドキュメンタリーや問題提起をすれば、今のキー局が流すより、はるかにまともな情報を地方の人が得ることができるようになると信じたい。

いい番組を作れば売れるのなら製作会社も意気があがると思うのだが。