今回の旅行はかなりついていない。

ANAのカウンターのコンピューターが私の乗る便にかぎってフリーズしてしまって、結局、ラウンジにいる時間がほとんどとれないで、昨日は粗忽なブログを書いてしまった。

実は、今回は子連れだったのだが、家からずっとトイレを我慢していたとのことで、空港につくなり、トイレに行きたいといわれて、ついでに銀行の両替や、ガイドブックの購入を済まそうと思ってそれを先に済ませているうちに、コンピューターがフリーズしたということで、この選択ミスは大きかった。

ところが、せっかく両替したお金をなくすことになってしまった。

上着を飛行機に預ける際に、貴重品を出さないといけないので、スリッパの袋に入れ替えて、シートポケットにいれておいたら、それを忘れて飛行機を出てしまった。

入国審査が終わって、カートを使おうと思ったら、今は国際線でもカートが有料になっている。小銭がないので、両替した袋から1ドル札を出そうとしたら、忘れ物に気づいた。

すぐにANAの人が対応してくれて、機内に走ってくれたが、さっさと清掃が入ったらしく、スリッパの袋は出てきたが、国際免許は出てきたが、お金はもぬけの殻だった。

免許をなくすと、全部タクシーで移動しないといけないので、それだけでも不幸中の幸いと思うしかない。

ただし、ANAの人はよくやってくれた。数時間後に電話がかかってきて(登録の携帯電話にわざわざかけてくれた)、掃除の人の検査までやってくれたのに出てこなかったとのこと。アメリカ人の掃除の業者を雇うのは、やめろとはいえない。やはりものを忘れるほうが悪いし、アメリカの国民性は大して変わっていないということだろう。

しかし、娘にも責められて、かなり幸先が悪い(という言い方はしないか?幸先というのはいいもののはずだ)旅になってしまった。

その後も、ついていないこと鈍ぐさいことが続くが、厄落としと思うしかない。

さて、本日の本題、記憶違いであってくれたらいいが、出国前に、衆議院選挙の立候補者名簿をみて目を疑ったことがあった。

民主党が選挙区の立候補者がほぼ全員(全員かもしれない)比例区重複の立候補だった。こんな弱気でいいのかと思ったが、それ以上にびっくりしたのは、比例単独の候補がひどく少ないのだ。たとえば四国は2人しかいない。今の民主の風の吹きようなら、4ということもありえる。ところが選挙区で、一つしか落とさないとか、まったく落とさなければ、立候補者の不足のために、ほかの政党に議席が回ってしまう。前回の選挙でも自民党が勝ちすぎてそういうことがあった。

ところが小選挙区というのは、怖い選挙で、51%対49%でも議席がとれる。投票率が高かったり、何らかのブーム(前回の小泉首相などはそうだろう)があると、7割、8割の議席をとることがあるそうだ。実は、かなり大がかりな国内調査で、自民党120というシミュレーションもあるくらいなのだ(名前は出せないが信頼できる筋なので驚いたくらいだ)。

供託金が惜しいのかもしれないが、党の職員でもいいから、小選挙区でほとんど勝ってしまうということを想定して、候補者の名前だけでも増やしておかないと、せっかくとれた議席がよその党にいってしまうという投票してくれた人を裏切ることが発生してしまう。

まだまだ、小選挙区と比例の併用のしくみが、前回の自民党の前例があるのにわかっていない。

こういう計算すらできない政党に(もちろん、大して勝てなければ、この心配は杞憂に終わるのだが)政権を預けて大丈夫なのかと、ちょっと不安になった。