本日は好意的なメッセージがよく機嫌がいい。基本的に私はそういう単純な人間である。

ただ、根が面倒くさがりで、ソフトになれるのに時間がかかる私の場合、グラフがブログに入るのは先になりそうだということを、そのやり方を教えてくださった方には、大変申し訳ないと思いつつ、お断りしなければならない。

ところで、昨日だったが、MSNの産経ニュースを読んでいたら、小泉元首相の対抗馬の話が出ていた。

テレビで見ていたら、けっこうのイケメンだったので、娘に聞くと、あいのりに出ていたような人だと、バカにして言っていたことしか覚えていなかった。民主党も人がいないから、どうせ負け戦だと思って、そんな人間を立てるのかとがっかりしていた。

ところが、そのニュースを読むと、父親がトラック運転手、母親が生協食堂の配膳で働いているような家庭の出身で、その中から公立高校を出て、東大の法学部に進み、旧司法試験に受かって弁護士になったというキャリアだそうだ。

もちろん、地元出身でないから横須賀の人にとっては落下傘候補である。しかし、ろくに受験もせずに、親が現職の首相であるとリフェラルを書いてコロンビア大学の大学院にいって、さらにアメリカのシンクタンクに勤めていた(日本人はこの手の経歴に弱いが、アメリカという国のAO入試のシステムは、親が大統領とか総理大臣だと、ハーバードクラスの大学院でも入れてしまう、そのくらいリフェラルの強い社会である)苦労知らずの二世(というか4世)と、この手のたたき上げの対立候補がどのくらいの票差になるのかは、やはり横須賀の人たちを知る上で、興味がわいてしまう。

東京のベッドタウン化が進んでいるという話と、古い港湾都市(宮崎学氏によると、だから近代ヤクザがうまれ、そのボスが小泉元首相の祖父だったそうだが)だからいまだに地縁血縁が強いという話があるし、米軍基地が落とす影もいまだに大きな不思議な町という話もある(私が学生のころは、横須賀にデートにいって、アメリカの兵隊の入るようなプールバーにいったり、タコスを食べるのがそれなりにお洒落だった)。

ただ、これはあくまで私の持論であるが、世襲が強いことは子供の教育にはよくない。

東大卒の有名政治家から世襲にその県のトップの政治家に移った群馬や山口は、かつては教育県で知られていたが、東大合格者数が激減している。昔なら、「勉強して福田さんのようになるのよ」「佐藤(栄作)のようになるのよ」と言っていたところが、親が世襲の政治家をみんなで応援しているのを見ていれば、子供だって勉強しなくていいとか、勉強しても家のいい奴に勝てないと思ってしまうだろう。

実際、横須賀にしても、昔は横須賀高校は名門校だったが、今は少なくとも東大合格者数はかなり低迷している(ネットで調べたが資料がみつからなかった。横須賀高校の東大合格者数の推移を教えてもらえれば、本当にありがたい)。

これ以上、横須賀の教育レベルが落ちてしまうのかという点でも興味深い選挙なのは確かだ。

それ以上に、みんながあまり語らないが、小選挙区制というのはきわめて怖い制度だ。自民が圧勝したようにみえたが、小選挙区の得票では、与党が49.2%、野党が46.0%。それでドミノ倒しのように自民が勝った。51%対49%でも勝ったほうが議席をとるのが小選挙区制である。93年の選挙で、カナダの与党は169議席が2議席になったことがある。今の世論調査では、民主に投票を決めている人だけで40%以上の数字が出ている。対する自民は20%程度。もっと激しいドミノ倒しが起こる可能性は大だ。

しかし、その中で小泉Jr,小渕Jr,など世襲の議員はかなり勝ちそうだ。

ますます自民党が世襲党になっていけば、次の選挙はどうなるのだろうか?