私がいつも北朝鮮の悪口を書いて不愉快だという抗議のメールをもらった。

もちろん、個人の名誉を傷つけるとか秘密を暴露するとか、法律に触れるとかということはないように気をつけるが、私はブログではある程度の言論の自由は確保されていると思うし、不愉快であれば、今後は読まないでほしいとお願いするしかない。

私も2ちゃんねるそのほかで相当悪口を書かれているが、読まないというほかできることはない。もちろん、どうしても許されない種類のものは訴えるだろう。

ただ、私は、北朝鮮を叩き潰せという論者ではないし、向こうの飢えた子供に派、食糧援助はすべきだという考えの持ち主でもある。どちらかというと、北朝鮮に甘い論者の一人とさえ思われている。

そこで、今回は私の立場を明確にしたい。

一つ確実にいえることは、今回、大新聞が、金正雲の顔写真すら発表できなかったり、日本における北朝鮮の専門家といわれる人の多くが北朝鮮に行ったこともなく、韓国経由の情報を垂れ流していることもあって、北朝鮮について、本当のところはわからないという立場だ。

だから、北朝鮮が感情的には好きでないが、北朝鮮そのものの悪口をいうつもりはない。

ただ、日本人が信じている北朝鮮イメージというものはある。そういう北朝鮮イメージと日本の現在のあり方が似ているから、略して北朝鮮も真っ青なとか、北朝鮮とそっくりなという言い方をしている。北朝鮮のことを知らずにいうのは失礼だが、そういう意味と理解してほしい。

北朝鮮イメージというのは、
1.大衆が飢え苦しんでいるのに、一部の特権階級や国のトップが贅沢三昧をしている

昨日も新聞記者の人と飲んでいたが、生活保護の受給を申請しに行ったら、食べるものがなくなったら来いといわれたそうだ。しかし、申請をしてから受給できるまでに2,3ヶ月かかるから食べるものがなくなってから行ったら飢え死にをしてしまう。いっぽうで、特権階級が贅沢三昧をする格差社会は近年顕著になっている。
こういうものをみて北朝鮮(イメージ)とそっくりといってしまう

2.独裁者が好き勝手なことをやって、世襲社会である

独裁者は好き勝手かどうかはわからないが、日本は北朝鮮以上の世襲社会であることは確かなようだ

3.言論統制が厳しく、とくに国のトップに対する批判は許されない

今は、飲酒運転の擁護や、北朝鮮に対する援助もいいではないかなどという発言をしたら袋叩きに合う。ついでにいうと、天皇陛下について、欧米なら王室のことをすき放題マスコミが書いているが、日本ではブログでも天皇制が批判できない。

4.経済的に力がないくせに、軍事力にばかり金をかけている

日本の国民が飢え、生活保護が打ち切られたり、自殺者が年に3万以上出ているのに、9条改正とか、常任理事国入りとかいっている。私は別に非戦・反戦論者ではないが、こういうことは景気を立て直してからいうべきだと思う。経済力を伴わない軍拡は、戦前の日本、ソ連、そして北朝鮮が失敗している。

ということで、今の日本が、世間の北朝鮮イメージに似ていることから、日本政府や経済政策、軍事政策のあり方をみて、北朝鮮を引き合いに出して批判しているのである。

もう一つは、朝鮮総連に対する逆差別の問題である。

彼らのほとんどは、日本国への帰化を認められているのに、北朝鮮国籍を守り続けようという人たちである。それだからといって、差別していいとは思わないが、彼らがパチンコ屋をやるのはともかくとして、景品交換という形のばくちが黙認されていたり、税務調査がきちんとされていないとすれば、これは逆差別と言われても仕方ないだろう。

そして、彼らの金がスイス銀行などを経由して北朝鮮に流れるかもしれないのは、北朝鮮がいい国であったとしても悪い国であったらなおのこと、日本の国益を損なうのは確かだ。

ところが、北朝鮮を制裁せよという声はあがっても、彼らへの逆差別や彼らのお金の流れを調査しようという話にならないのは納得できない。

私が問題にしたいのは、北朝鮮問題より、国内の北朝鮮問題といえるものである。