現在の少子化担当大臣について、中学受験をしていたらしいことがわかった。私も、出身大学の付属の小学校に娘を通わせていたことがあって、小学校からその学校だと聞いていたために、それを素直に信じてしまった。ただ、大学受験はしていないし、あの難関のTBSに社員にあっさりなれたことは、やはり親の力だと思うのは、ひがみとは思えないのだが。

こういうひがみっぽい人間でも救いがあるようで、昼間、突然電話がかかってきたと思ったら、秋元康さんからだった。晩御飯を食べようという誘いだったが、なんと名古屋だった。

以前に、鮟鱇鍋で紹介した「得仙」で本日はすっぽんなべをいただく。秋元さんと同席させていただいたのだが、ちょっとびっくりするような面子の席で、多少気を遣う(必要のないくらいいい人ばかりだったが)

結局、秋元さんのおごりで、本当に恐縮する。

実は、行きの電車の中で、新幹線のグリーン車でタダで配っているJRが事実上出しているWEDGEを読むと、「金持ち優遇批判で損するのは国民」という記事が表紙に出ている。

読んでみると、金持ちの資産を贈与で簡単に渡せるようにすることで、国の財政のプラスになるという。財政にはいいが、金持ちの子供が勉強している子供よりずっとリッチになる社会が果たして、活性化されるのか?

挙句の果てには、相続税の増税について、そんなことをすれが、「『金持ち』は資産を隠し、税負担が軽い海外に資産を逃そうとするだろう」とほざく。

資産を隠し、海外に資産を移しても、それは日本に居住している以上は、相続税の対象になるはずだし、資産隠しにいたっては立派な脱税行為だ。

脱税というのは、諸外国では日本と比べ物にならないくらい重罪だ。

脱税者こそ、愛国という観点からは、道徳の教科書に不道徳の代表として載せればいいし、重大犯罪で時効を撤廃するなら、脱税の時効だって国の財政がかかっている(結果的に国民の命がかかっている)のだから、時効を撤廃すればいい。海外に隠していた金を日本に持ち帰ろうとしたり、見つかった段階で脱税で逮捕すればいいだけの話だ。

海外に永住してまで子供に財産を残したいのなら、それはそれで立派なことだ。そこまで財産を作って、最後は日本のおいしいご飯も食べられず、日本語の通じないところで、いつ死ぬかわからないのに晩年を送る覚悟のある人だけ、歳をとってから移住すればいい。私の読みではそういう人は多くないだろう。

金持ちにおごってもらっているのに、そんなことを言うのはダブルスタンダードかもしれないが、今のご時勢消費をしてくれる人は愛国者であり、子供に財産を残すために消費をしない人こそ非国民だ。私も少しでも愛国行為をしたいが先立つものが乏しい(映画を撮って以来)。

でも、貧乏人のひがみかもしれないが、やはり貧乏人の味方として言論活動をしたい。

JRは利益のために、地方のローカル線を廃止したり、3セクに売り飛ばしたりして、結局、貧乏人や地方いじめをしてきたが、その雑誌まで、金持ちの味方では骨の髄まで腐った企業と思える。