PCの不具合を書くとそれに親切にアドバイスをしてくれる人がいる。本当にありがたい。

臓器移植について興味深い仮説を提示してくれた方がいるが、残念ながら、臓器提供者がそれほど増えない予想は立つが、どのような術式が代替になるかまでは専門家でないからわからない。専門家は確かに上手な工夫をする。生体肝移植しかりランゲルハンス島移植しかりだ。また私が信頼する医療ジャーナリストは、子どもに今の日本の移植レベルで心移植を受けさせるよりバチスタを選ぶとは言っていた。

ただ、許しがたい投書をする人がいる。東京の批判をするなら、東京に住むなというものだ。

私が問題にするように、地方だと教育も不便だし、ちょっと貧乏だと外でお酒すら飲めないようにしてある。マスメディアも東京に集中しているから東京発でないといいたいこともいえない(ネットがあるというが、マスメディアと影響力の違いは日本では格段である)

そのほかにも、圧倒的に何から何まで東京を有利に都市設計をしておいて、それがおかしいと批判するなら東京に住むなというのは、中国政府やかつてのソ連政府がやったのと同じ手口だ。人々は都市に憧れるが、都市に住みたければ、政府のいうとおりにせよというものだ。

私は東京人とか、東京を批判しているのではない。東京のマスコミや東京一極集中を進めたり、地方の人間に明らかに不利になるような政策や政治を批判しているのである。私自身、逆に東京の便利さを満喫して、地方に住む気になれないから、この状況を放置しておいていいのかと思うのである。要するに、私が地方に住んでいいと思えるくらいの格差であるなら、こんなことは言わない。しかし、都市と地方の格差が大きくなりすぎたことが問題なのだろう。

日本政府を批判するなら日本に住むなということを言う人間のことを考えてみたら、その人の考え方のおかしさがわかるだろう。

ついでに言うが、この批判者は、私を「あんた」と呼ぶ。感情的にしたほうが、反論が感情的になるという計算があるのかもしれないが、不快なのは確かだ。ということで、この人のメールは開かない。不快のために仕事に差し支えると困るからだ。批判は考えるヒントになるから受け止めるが、ひやかしやからかいに応じる気はない。

ただ、実名を名乗らない批判は許さないというつもりもない。現在の日本社会だと、いいたいことがあっても、会社ににらまれることが怖くて、あるいは周囲の手前、正当な批判もできない人もいるだろう。匿名で言論の自由はあるとは思う。

ただし、その批判された受け手が答える義務があるかは別だ。答えてほしければ、公開質問状の形にしたり、何らかの公的手段をとるべきだろう。また事実無根の中傷の場合は、名誉毀損という罪状もある。

さて、豚インフルエンザの流行で、神戸で行なわれる予定の精神神経学会が中止になったという速達がきた。

医者の集まりにしては、騒ぎすぎという感じもないわけではないが、行ってきた医者に患者が不安になるのもまずい。精神科医の集まりとしては穏当な判断なのかもしれない。

ウィルス感染といえば、実は私はがんの発症にある程度ウィルスが関与しているという立場だ。ウィルスがDNA情報に変異を起こすために、出来損ないの細胞が増える。それを免疫細胞で掃除しきれなければ、がんになるのだろう。

がんの発症に強く関与しているウィルスはいくつもわかっている。しかし、それ以外にもいくつか未知のものがあるのだろう。

それを考えると、ゴムをつけないでやるセックス、しかも大勢の相手というのは怖い。(一般的にこういうものが旧来型の性病以外に、STD=sexually transmitted diseaseと呼ばれる)

芸能人や作曲家の先生など、若い頃にもてすぎると、いろいろな種類のウィルスに感染することになる。それが何らかの変異の細胞を作ると、がんのもとになるという可能性は、まだ未解明だが十分ある。

若い頃、もてただろうなと思しき人が、がんで若死にするのをみるとそう思えてならない。

いくらもてても、気をつけるに越したことはない。

ただ、若手財界人とか二世とかで、もてもての男と結婚して、その人からウィルスをもらって若くてがんで死ぬ女性はちょっと気の毒な気がするが。