私のPC問題で、親切なアドバイスを送ってくれる人が続いている。この場を借りてお礼を言いたい。

さて、福岡の飲酒死亡事故の二審判決が本日出るらしい。

一審判決では、飲んでいても、狭い道をすり抜けられたということで、危険運転致死傷が適用されなかったようだ。飲酒していたという事実と、人が死んだという結果で判断すればいいとは思うが、確かに同じくらいの危険運転はある。居眠りにせよ、携帯電話運転にせよ、風邪薬にせよだ。ただ、昔、もっと飲酒運転が多かった時期でも、飲酒死亡事故が年間1000件くらいだったことを考えると、酒を飲んでいても安全運転はできる。そういう点では、飲んだら乗るなでなく、飲んだら制限速度を守れということを示すために重罪でいいとは思う。私が批判しているのは、世界でも珍しいくらい、厳しい基準(少量のアルコールでも飲酒運転にされることと、全国一律の取締りが地方の実情にあっていないことだ。厳しい取締りで、地方の人間の娯楽やコミュニケーションを奪い、地方の飲食店をつぶすより、結果責任にしたほうが、よほど取り締まりコストも安いし、地方の文化やメンタルヘルスも守られる。

ただ、追突事故というのは、追突した車より、された車のほうが遅くなる。そのくらいの衝撃で(つまり追突された遅い車の衝撃で)橋が破れて車が落ちてしまうという設計か手抜き工事か点検の問題が、飲酒事故だということで、きちんと検証されないのも「危険」とは思うが。

同じような話を昨日聞いた。

20年近く前のレイプ事件の被害者がいまだにPTSDに苦しみ、そのカウンセリングのスーパーヴァイザーを私が引き受けることになった。

それが新潟の事件ということで、ふと私は佐藤宣行のことを思い出した。1990年から10年にわたって少女を監禁した男だ。

うっかり「新潟というのは、ろくな事件が起きないな」ともらしてしまった。

すると、そのカウンセラーが、「そうなんです。(このケースと)同じ寮の女性が、やはり連れ去られ監禁レイプされちゃったみたいなんです」と答えた。

新潟に監禁やレイプが多いのかは、きちんと統計を見てみないとわからない。

ただ、佐藤宣行の事件の際に、たまたま拉致事件が頻発していたことで、どうせ北朝鮮がやっているのだろうということで、初動捜査が杜撰だったと聞いたことがある。

拉致被害者と思われている人の中には、日本人に拉致・監禁されていたり、そのまま山の中に捨てられているケースもあるかもしれない。

それでは、被害者は浮かばれない。

拉致被害者ということにすれば、警察は楽ができるかもしれないが、やはり地道な捜査をすべきだろう。

「どうせ、この地方で監禁、レイプをしても、北朝鮮がやったことになる。監禁し終わったら、海か山にでも捨ててしまおう」と思っていた不逞の輩がいたとすれば、別の意味での拉致被害者を生むことになる。

そして、彼らはほとんど時効でほくそ笑んでいるのである。

日本人にも悪い奴がいることは忘れてはならない。