何度も問題にしているが、日本は、本当に警察国家であるし、警察、少なくとも交通警察こそ、民営化すべきだ。

本日、やっと時間ができたのに、免許証の住所変更を受けてくれないという。土日だって、取り締まりはやっているし、たくさんの人が働いているのが警察だ。たとえば、スピード違反で捕まって、住所変更がしていないとこっぴどく叱るくせに(本当は違法だから、反則金のはずですよとか脅すのが常だ)、土日は住所変更の届けさえ受けてくれない。こんなサービスが許されるのか?私が知事なら、働く人のために、土日もちゃんと住所変更くらいは受けてやれというだろう。警察は実は地方公務員であり、税金で雇われている。しかし、役所で、係員を怒鳴りつける人はいても、警察を怒鳴りつけると、公務執行妨害の現行犯で(どこが妨害なのかわからないが)捕まるかもしれないので、誰もどならない。まさに、現代の「お上」は高級官僚より、警察である。(こんなことを書いていると、いつかは微罪逮捕され、マスコミが、警察情報であることないことを垂れ流すことだろうが)

こっちは法律を守ろうと、忙しい時間を作ったわけだが、警察のほうで門前払いである。

さて、昨日は、緑鐵受験指導ゼミナールの講師面接

1年生をメインターゲットに募集を出したら、私の元読者のような東大生が多数来て、久しぶりの豊作感がある。草食系の男の子が増えているとか、前にも述べたように東大でも半数が学校の勉強を受身でしっかりやっていたら東大に入ったとかいうのと違って、学校とは独自のカリキュラムで、私の本などを読んで自分なりの勉強法の工夫をしたという学生が集まっているので、受け答えもしっかりしていてたくましい。残念ながら落とさなければいけない人がいるわけだが、それが惜しいくらいだった。

景気が悪いせいか、バイト希望の学生がかなり多く、我々の通信教育もけっこうな競争率になっている。でも、本当に優秀なのがほしければ、4月5月の新入生から探すのは、毎年の重要な行事になっている。私も最近、忙しかったが、これだけは外せないので、講師を自分の目で選ぼうと立ち会ったのだ(もちろん、私だけで決めるのではないが)

本人の許可を得ていないので、名前も学校名も明かすわけにいかないが、この春まで、わが緑鐵受験指導ゼミナールを受けて、地方の公立高校から現役で、東大の理Ⅲに入った生徒もきていた。こういう人は即戦力なのでありがたい。ただ、我々の基本的な趣旨は合格最低点でもいいから、志望校にすべりこむというものだが、彼は我々の受講生の中では例外的な秀才だ。自己開示(東大の場合は、落ちても受かっても何点で受かり、何点で落ちたかがわかるようになっている)が返ってきて、トップ合格が判明したというのだ。

もちろん、彼の場合は緑鐵にいなくても理Ⅲにうかったかもしれない(というか、受かっていただろう。だから、彼を宣伝に使うつもりはない。それよりは、もっと劣等生でも東大に合格させていることやたとえば渋谷幕張高校から数年前に学校創立以来初めて理Ⅲに合格させたことなどのほうを誇りたい)。ただ、学校が臆病だと東大のほかの学部や東北大学の医学部などで大事をとらされていたかもしれない。こういう生徒は自己開示がかえってくると、理Ⅲでも受かっていたのにと逆にがっかりすることになるのだ。

この学生がうれしいことを言ってくれた。彼はなんと中学生のときに、私の『受験は要領』を読んだそうだが、それで飛躍的に能率があがったという。気づくのは早いに越したことがない。早めに、勉強のスピードが上がると、勉強できる量が違ってくる。緑鐵についても、なくてもいいなんて悲しいことを言わないで、「地方にいると、生の東大受験情報がないので、本当に助かった。これからは、私が伝える立場になりたい」と殊勝なことをいう。

この手の貪欲さがあるから、どんどん伸びていって、結果的に東大理系のトップ合格ということになったのだろう。550点満点で460点以上取るのはやはりすごい。

でも、情報がきちんとあれば合格しやすいのは確かなことだし、学習法を変えれば進学実績が上がるのも確かなことだ。

実は、最近の私と緑鐵のとりくみとして力を入れていることに学校コンサルタント業務がある。われわれのノウハウで、学校の進学実績をあげていくという、ドラゴン桜の桜木のようなことを始めているのだ。

まだ始めたばかりだが、私が口だけの人間でないことが示されたらと思い、力を入れている。

ただ、昔は学校から目の敵にされた私が、こんな仕事をすることになるとは思いもよらないことではあるが。