テレビを見ていたらSMAPの草薙某が逮捕されたニュースが出ていた。

前に稲垣某も逮捕されているが、あれだけテレビ局に政治力があっても、警察は抑えられないようだ。

ジャニーズ事務所も女性タレントを抱えないと、政治家に賄賂を送れないということだろうか?

強い事務所だと、所属事務所のタレントについて、FOCUSに写真を提供して、数日のうちにその男の子が死んでも、自殺ということでまったく警察がとりあわなかったそうだが。

軽犯罪のようだから、気の毒といえば気の毒だ(酔って裸で騒いでいた程度のことらしい。少なくとも人殺しよりは微罪だ)。小沢の秘書逮捕といい、日本の警察は怖い。私もこんなことを書いていると、電車に乗っていて、いつ痴漢で逮捕されるかわからない。

それより、芸能人にまつわるニュースで衝撃的だったのは、私と同世代の女性タレントが父親の墓前で自殺したことだ。介護疲れが原因と報じられている。

実際、介護疲れのうつの人や自殺者はかなりの数でいる。

それもこれも、厚生労働省の無理な在宅介護政策のためだ。

家で看取るのがいちばん幸せと聞こえのいいことをいって、介護施設を増やさない。ところが、配偶者の介護だと老老介護になるし、子ども世代の介護になると、うつになりやすい中高年の女性が狙い打ちにされる。

女性によっては、50代の仕事人生の仕上げの時期になくなく仕事をやめることになることも多い。

要介護高齢者が本格的に増えるのは、80代後半である。それを介護する子世代は50代半ばから60前後。

今は、それを団塊の世代が担っている。

昭和22年の出生率は4.54。家に4-5人子どもがいるのが普通だった。

しかし、それが32年になると2.04になる。子どもが二人の時代にすぐなってしまうのが日本だ。

これで在宅介護などできるわけがない。

しかし、保育園がなくて、仕事ができない女性の要求は通りやすいし、女性の働く権利は擁護される。しかし、介護施設がないために仕事をやめる女性は擁護されないし、介護保険をもっと作れというと親不孝といわんばかりの対応をされる。

しかし、保育園がないために仕事をやめても条件はともかく復職の道はあるが、介護施設がないため仕事をやめる女性の復職の道は年齢的なことがあって限りなく厳しい。

要するにフェミニストと称する連中は若い女性の味方はするが、中高年の女性の味方にはなってくれないということだろう。

日本人の平均寿命が50歳をこえたのは昭和22年の話で、日本人は短命民族だったし、当時長生きできたのは栄養状態も衛生状態もいい金持ちだった。当時の金持ちには女中がいたから、嫁や娘はある程度の介護はしても、おむつを替えるようなことはなかったようだ。

家族介護は日本の美風というのはうそっぱちだ。

そういうことを伝える映画を作りたいがスポンサーがみつからない。

日本の国に生まれた中高年の女性は気の毒でならない。

若い女性を抱えている芸能事務所は警察にも税務署にも強いのに...

日本の女性は若いことばかりが偏重されるが、人間というのは歳をとるほど神経伝達物質がへってうつになりやすいし、免疫機能がおちてがんになりやすくなる。

先憂後楽の人生が本当はベストなのだが。