麻生首相の桜を見る会とかいうのがあって、招待状があったので、面白そうだったので行ってみた。

日ごろ、ぼろくそに書いていて、そんなものを拒否すればいいというところだが、麻生さん以外にどんな人が来ているのか興味があったのは正直なところだ。

結果的に、あまりに多くの人が来ていて、知り合いで会えたのは3人くらいだった。芸能人は隔離されたような特別の場にいて、その周りにあまりに多くの人がいて近づけなかった。ワイン会でご一緒している関口照生さんに挨拶をしようと思ったが、奥さんの竹下景子さんのそばにいたので、人波をかきわけて、そこまで行く気力がなくて断念した。

さて、こういう場で、平服でいいとは書いてあったが、日本人の民族衣装でもあるので、妻に着物を着てもらった。

早起きしないといけないので、かなり文句を言われたが、着いてからさらに文句を言われた。

ほとんど着物を着てきている人がいないのである。

恥ずかしいといわれても恥ずかしいのは、こういう席で民族のアイデンティティを大切にしない人だと思うのだが(桜だって、花見だって民族のアイデンティティである)

私は、日本の右翼にしても、国歌・国旗法案に賛成した議員たちにも、君が代や日の丸と一緒に起立をしろと押し付けている偉い人にも、つねに疑問を感じるのは、そこまで愛国心を求めるのなら、日本の文化をもっと大切にしてほしいということだ。

日本語を大事にするどころか、英語を第二公用語にしろとか、日本語力が著しく低下しているのに、小学生から英語をやらせろとか、着物文化が衰退しているのに、民族衣装を勧めないとか、あるいは勉強のできる優秀な国民であるとかいう民族のアイデンティティが失われても、勉強をもっとしようという風潮にマスコミがならないで、勉強しなくてもいいという非国民的バラエティん番組が垂れ流される。国歌と国旗を大切にして、天皇陛下を崇拝していれば、民族のアイデンティティが保たれると思っているのだろうか?これでは北朝鮮と同じではないか?

やはり日本は北朝鮮と同属嫌悪を感じているとしか思えない。

先進国でいちばん世襲大臣が多い国が日本であり、東アジアでは北朝鮮と日本だけが世襲の大臣が多くて、トップが世襲の国である。

むしろ、もう少し民族のアイデンティティがしっかりしていれば、国歌や国旗や天皇陛下や世襲システムに頼らなくてもよくなるのではないだろうか?