昨日は、昼過ぎまで原稿を書いて、昼寝の後、引越しのために納戸の整理をしていた。

昔の自分の論文やその準備のためのたくさんの資料があった。

今思うと、やり方としては鈍臭いが、一本論文を書くためにも相当量の論文を読んでいたようだ。留学前で、それほど英語ができたわけではないから、かなりの努力だ。その割に、ろくな論文を書けていないから学者にはあまり向いていなかったのだろう。

留学から帰ってきて、94年から96年くらいの雑誌や新聞もいろいろ出てきたが、こちらが想像した以上に若いし、やせている。

実際、留学していた頃まで童顔だった。

30を過ぎているのに、お酒を買うときにIDを見せろと言われたこともある(現地では21歳未満は酒を飲めないし、それを証明するIDがないと売ってももらえない)。

でも、こんなに若かったのだと唖然とする。

あと、やせている。

私は、大学の4年生くらいまで本当にやせていた。ジーンズが26インチでもあまるくらいで、当時流行っていたサスーンのは、25インチがあったのでそれをはいていたくらいだ。

自分の中では、その後、太った印象があるのだが、結婚式の写真を見たら、今と比較にならないくらいやせている。

知らないうちにどんどん太っていくのだろうし、顔もどんどんおっさんになっていくのだろう。

48という年齢をいうと若く見てくれる人が多いのだが、安心しているとろくなことはない。

ただ、いっぽうで運命には逆らわないほうがいい気もする。

今の自分だけを見ていると歳をとらないような錯覚に陥るが、昔と比べると確実に老けてきている。むしろ、年齢なりの魅力を出せるように頑張らないといけない。

論文にしても、まじめには書いているが、やはり学説に縛られて、つまらないものだった。

年齢を重ね、知恵がついてくるといいこともあるのだから。