書き忘れていたが、今回のアメリカ旅行でのサプライズはビバリーヒルズ・ペニンシュラ(キャンペーン価格で安かったので今回はここにしたのだが)ホテルのバーで飲んでいたら、ジョージ・ベンソンが入ってきて、軽妙な日本語で話しかけてきたことだ。最後には、私の飲んでいたコニャックを「うまいか?」と言ってまねして飲んだ。(前にMatushisaでレジー・ジャクソンが隣で食べていたときも、私のメニューを次々とまねをしたが、彼らは、それなりの楽しみ方を知っているようだ)ワイフにサインをもらってこなかったことを叱られたが、確かに今思うと惜しい。

昨日は、ピン芸人のNo1決定戦とかいうR1グランプリとかいうのが決まったそうだ。

私は情報番組で、その結果しか観ていないが、上位の3人をみてもクスリとも笑えない。ワイフもまったく同意見だ。

こういう話をすると、じじいとかオッサンには若者の笑いのセンスがないという話になる。

若者向けの笑いのセンスとはどういうことだろう。

確かに若い人は20代、30代から、通常は40代から前頭葉の老化が始まる。

すると意欲や創造性、感受性のようなものが衰えてくる。

だから、若い頃は箸が転んでもおかしいが、40代になれば箸が転んでもまったくおかしくない。

要するに若い人間はレベルの低いお笑いでも笑えるが、歳をとるほどレベルの低い笑いでは笑えなくなる。

しかし、笑う能力がまったくなくなるかというと、うつ病でもない限り、レベルの高い笑いなら笑える。

その証拠になんばのグランド花月にいくと、80代のおじいさんやおばあさんでも大爆笑している。

問題は、それを若者が笑えないかどうかである。

よほどのひねくれものでない限り、10代、20代の若者も爆笑している。うちの二人の十代の娘も一発でファンになったほどだ。

プロというのは老若男女みんな笑わせてプロだろう。

箸が転んでもおかしい年代の人間だけを笑わせるようなレベルの低い芸をテレビでやるべきでない。

前も問題にしたが、今は日本人の平均年齢は44歳である。44歳をターゲットにしないで、20代をターゲットにするのは、昔の子供番組ほどの人口しかカバーしない(子供番組のほうがイケメンを出して、お母さんも見せるように工夫している)。

ついでに言うと、この手のくだらない芸でも笑えるのは脳が若いということになるのだが、無理に笑っても脳は若返ることはおそらくないし、免疫も活性しないだろう。むしろ、グランド花月に行って、強い刺激を受けたほうが、脳は若返るし、免疫も活性化する(これについてはきちんとした調査を岡山の伊丹仁朗先生が行っている)

脳の健康のためにも、心の若返りのためにも、お笑い番組は、若者にこびることなく、老若男女笑える番組をやるべきだ。