ブログの表彰式のようなものをテレビでやっていた。

上地某の一日のアクセス数の記録が22万とか。こちらも芸能界ネタをやったときに、4000くらいアクセスがきたことがあったが、テレビに出ていないと政治家になれなくなったり、日本は芸能界に毒されているとしかいいようがない(ひがみも含めて言うが)

ただ、私のようなオッサンから言わせてもらうと、今のテレビは中高年にはまったく面白くない。

仕方なく、嫌いなキャスターでもニュース番組を見るしかないのだが、バラエティもドラマも若者に迎合しすぎだ。だから、ドラマの視聴率が最近はさんざんのようだ(ビデオ録画もレーティングに換算できるシステムを作って生き残りを図るらしいが、スポンサーの皆様はCMカットの機能がついているのを知っておいたほうがいい)。

2008年の日本人の平均年齢は44歳。中位数(メディアン)も44歳。44歳を真ん中にした分布になっているのだ。若者番組というのは20台くらいをターゲットにしているのだろうが、明らかに国民の分布と違うところを狙っている。団塊ジュニアがすでに34歳以上になっているのだから、それ以降の年齢層は、どんどん人口がへっている世代だ。

国民の3割かそこらをターゲットにして番組を作ってどうするつもりなのだろう。

実際、若者でも知的レベルの高い奴に聞くと、まずテレビを見ないし、PCが情報源のようだ。

ついでにいうと、個人金融資産の8割は60歳以上が握っていて、若者の3分の1は派遣とフリーターという非正規労働者、つまり購買能力がほとんどない層だ。その上、若者の中で購買能力のある層はテレビをみない。

中高年は、まだテレビをみる。若者番組がつまらないのと、お金を持っている層だから、BSでテレビショッピングをみて金を落としてくれる。

BSのショッピングに金を儲けさせるためか、スポンサーの商品を買ってくれないことはわかっているが、貧しい若者に無料の娯楽ををするという慈善事業をやっているのかと思うと面白いことを教えてくれた人がいた。

テレビ局も広告代理店も、若者向けの番組が広告効果がないのはわかっているが、スポンサーがだまされてくれるから若者向けの番組を作り続けているという。若いタレントをたくさん出すと、ギャラが安いから制作費が浮くし、制作会社だって、あんな薄給でスタッフが働いてくれるのは、若いタレントと(とくに女性タレント)と仕事ができるからだそうだ。うまくいくとつきあえるかもしれないと思えば、安い給料でも働いてくれる。

スポンサーはだまされるほどバカなのか?

これも聞いた話だが、大企業というのは、取引先の子弟や、同属経営の場合はその一族の人間を宣伝部に入れる。営業や企画のように能力がないと困るところは務まらないし、ぼろくそに言われても平気でないと営業などは務まらない。宣伝部がいちばん楽で、出来が悪いのが目立たない。

確かにそうだ。有名タレントを使った宣伝をしても売れなかったら、有名タレントのギャラは本当は無駄金なのだろうが(誰がタレントをみて車を買うだろうか?)、ちゃんと仕事をしているように見られて悪いのは商品だということにできる。

宣伝部にいる人たちは、広告効果より、自分たちの楽しみをとるような人たちだから、若い人向けの番組にCMを打って、若いタレントとチャラチャラしていたいのだろう。

もちろん広告費は、商品の値段にのっけられるし、広告費を守るために、リストラが次々と行われて、マーケットが縮小すると、さらにリストラという悪循環になる(重ね重ね言うが、広告を打つような大手メーカーの売上高に占める人件費は1割にすぎない)

こんなふざけたインセンティブシステムがある限り、若者向けのくだらない番組はなくならないのだろう。

我々の世代が本気でテレビ拒否の姿勢を示さないといけない時期がきているようだ。