本年も朝っぱらから、このブログを書こうとしたら、パスワードを入れてもスリープ状態から立ち上がらない。VAIOの問題かVISTAの問題かわからないが、正月から不愉快である。

鳴り物入りで売り出すのに、変えるたびに悪くなるのはどういうことか?

思うに、独占が発展を遅らせるのだろう。国営か民営かで議論がなされることが多いが、民営にしても独占のままではサービス向上は思うに任せないだろう。郵便もヤマトと競争のある宅急便の分野だけは、サービスもよくなる。高速道路は民営化しても独占のままだから、不便な時期に工事をやって、どうせ裏金をもらっている。工事業者を叩いて、価格還元という話は聞いたことはない。電光掲示板一つに5000万円もかけているという話だ。

不愉快というと、昨夜も不愉快なものを見た。

たまたま、私が紅白を見ている時間に限って、羞恥心なるオバカさんグループが出てくる。

がんばれニッポンとか偉そうに歌うが、彼らが騒がしく歌うと、努力しなくていい、勉強しなくていいというメッセージばかりが響いてくる。かしこいニッポンと歌う時には情けなくなった。若者がPCを使わず、携帯を使い、新聞を読まない国のどこが賢いのか?勉強しなくても賢くはなれるほど、日本人の遺伝子は強くない。戦えとかいうが、勉強をしなくて、腕っ節だけで戦えるのは子供のころだけだ。今は暴力団でも腕より頭の時代だ。せめて、本くらい読まないから、派遣やフリーターやオバカ労働者は経営者の言いなりになる。税金だって、消費税を上げるのが当たり前のようにみんな信じ込まされているが、クルーグマンを読めば、アメリカだって最高税率が高い時期のほうが繁栄していたことがわかるし、和田秀樹を読めば、日本もそうであることがわかる。(日本では経済学者が言わずに、精神科医がいうところが、数学ができない人間が経済をやっている最大の問題なのだろうが、政府もマスコミも数学のできない人が好きなようだ)貧乏人が戦うためには、せめて勉強するしかない。学歴がなくても、本くらい読むべきだ。私の正月発売の新刊
『まじめの崩壊』も読んでほしい。

今年の、日本のテーマは、やはり内需拡大だろう。

欧米のように資産が現預金でなく、株やファンドにみんな変えてしまった国はつらいだろうが、日本は個人金融資産の半分が現預金で、4分の1が保険年金という国は強い。

要するに国民は、一部のリストラをされた人を除いて、まだ金をもっている。将来が不安で、あるいは子供に財産を残したくて使えないだけだ。

将来不安を取り除く政策は、政府が信用されていない限り難しいが、子供に財産が残したくて使えない金を使わせることはできる。それは相続税を大幅増税することだ。私は、ご存じの人もいるかもしれないが、相続税100%論者だ。子供に勉強させるため(楽に資産を継承させないため)、高齢者に金を使わせるため、空港、道路、新幹線などのインフラ整備を進めやすくするための3つの理由だ。

とくに日本は個人金融資産の8割を60歳以上がもっているということで、相続税を高くすることのアナウンス効果は大きいだろう。金を残すほどとられるのなら、高齢者が消費をする。すると、高齢者向けの商品開発やサービス、介護、医療の質が上がって、バカ息子、バカ娘に財産が回らないことをのければ、いいことづくめだ。農業や事業、伝統的家業の継承については特例を作ればいい。逆に農業を継承するなら、相続税を0にして、その土地を売った時点で税金をとれば、もっと農業を継ぐ人が増えるだろう。

実は、外国でも金をもっているのは、高齢者になっていると睨んでいる。日本のバブルの際に、勝ち逃げをした人の多くは、家を売って、老人ホームに入った人々だ。そうでない人は高い値段で家を売っても、もっと高い家を買ってひどい目にあっている。

株や資産を高いうちに売って現金化するとすれば、まず高齢者のはずだ。

高齢者向けのビジネスはそういう点で、今がチャンスだ。それを発展させるためにも、100%とは言わないが、相続税の大幅増税を望みたい。

いずれにせよ、内需のカギは高齢者が握っている。それを考えずに若者に迎合するNHKも民放も最低のウスノロであることを痛感した。