今朝、報道2001という番組を見ていたら、社会保険庁の年金記録の改ざんが問題にされていた。

これを今後どう処理していくのかは、もちろん大きな問題であるが、それとは別に、予防策の意味も含めて、やるべきことがある気がした。

升添大臣のいうように、当事者を、刑事告訴を含めて、厳罰に処すというのもその一つだろう

私が気になったのは、改ざんを見つけた被害者が、国と勤め先の企業を相手取って、訴訟を起こしたそうだが、そのときに、なぜか改ざんが明らかになり、勤め先は敗訴したというのに、国は不問にする判決が出されたそうだ。

独立した権限を与えられ、行政の暴走をチェックする機能であるための司法の人間が、己の保身か出世のために、それを看過して、改ざんの被害を、少しでも減らすことができなかったとしたら、その裁判官の責任は大きい。

ましてや、行政の味方の裁判官のほうが出世が早いなどということがあるなら(具体的にはその裁判官が出世しているなら)、行政による司法の介入を疑わないといけない話だ。

少なくとも、裁判は公開のものであるし、その裁判官が良心に恥じることなく、自分の正しいと思った判断で判決を出したとすれば、その裁判官の名前くらい、テレビで報道すべきだったのではないか?

あるいは、長妻とかいう、最近ヒーローのようになっている当日出演していた代議士も、「行政による司法の介入がないかどうか、証人喚問したい」とか、「一党独裁が続くと、政府よりの判決を出す裁判官ばかり出世する傾向があるので、民主党が政権をとったら、このような裁判官がどのように処遇されているのか調査して、そのような事態があれば厳正に対処する」くらいのことは言ってほしかった。

腐った司法と腰のひけたマスコミと頼りない野党にがっかりした放送と言っていい