今ほど、動かせる金がないことに歯がゆい思いをしていることはない。

映画製作への出費とファンドの塩づけ状態のために、本当に金がない

だが、今の株安は明らかに逆バブルである。

人から聞いた話で、じつは定かでないが、上場銘柄の平均PERが4%になるという。

ということは、PERが10%くらいになる株が探せばいくらでもあるということだろう。

そういう株を500万円買えば、50万円の配当があるということだ。

業績が急に悪化することもあるだろうが、手堅い業績の会社を選べば、株価が下がり続けても10年でもとが取れる計算だ。

つまり、株にしてもキャピタルゲイン狙いの投資だけでなく、配当狙いというまっとうな投資もある(本来はそれが主目的のはずだ)。

そういう点からすると今後さらに金利が下がるだろうから、きわめておいしい配当狙いになる。

実は、私の知り合いに、不動産の逆バブルの時期に同じようなことを考え、実行に移して大儲けをした人がいた。

当時、上野あたりのワンルームの売れないマンションが500万円とかいう捨て値で売りに出ていた。

でも、バスがついていれば、ちょっと家賃を負けても6万円くらいでかせる。すると年に14%もの利回りになる。そのマンションが先々売れなくても、7年でもとがとれるのだ。

こうして、その人は何軒も格安物件を買ったのだが、結果的に逆バブルは終わり、ほとんどの物件が倍くらいの値段になっているという。

日本企業のファンダメンタルは悪くないし、利回りを狙うというまっとうな発想はもてないものだろうか?