大学の医学部教授が何人もL&Gという詐欺まがいの健康商品会社から金をもらっていることが明らかになった。

数百万円の原稿料というのは明らかに法外だが、それを当たり前のように受け取る金銭感覚があるのだろう。

今は禁止されているらしいが、昔は製薬会社の出す医者向けの雑誌(通常は、無料で配られる)の原稿料や製薬会社の講演料が100万円などということが当たり前にあったらしい。

公然と賄賂を払うわけにいかないから、そういう名目にしていたのだ。

たとえば、大学教授がある新薬の治験にかかわって認可されたとする。

すると、その教授は、公然とその薬のプロモーションを始める。

「私が開発にかかわった薬が、今度認可された。これまでの薬より副作用が少ないいい薬なんだ」

そこの医局員や関連病院の医者は、この薬を使わないと副作用が少ない新しい薬を勉強していない不勉強な医者ということにされてしまう。

しかし、新しい薬のほうが薬価は高い。しかも、その薬のほうが、短期的な副作用は少なくても、たとえば高血圧の薬のように長期に飲み続けなければいけない場合、その薬の長期的な予後はまだわかっていない。

しかも、今副作用が出ていない患者にとっては、今の薬のほうが体にあっている可能性が強い

それでも、新しい薬にかえないと、不勉強な医者ということにされて、人事で意地悪をされる

結局、教授を押さえると薬が売れるので、彼らに100万円単位の原稿料や講演料が支払われる

年収1000万円かそこらの大学医学部教授がどんな家に住んでいるかを見ればすぐに仕組みがわかる

そういう金銭感覚だから今回の事件が起こったのだろう。

今でも大学医学部教授の金銭感覚が昔のままだということには多少驚いたが