久しぶりに家族で映画を観にいった。

『20世紀少年』

日本映画にしては相当金をかけた作品ということで注目していた。

よくできた映画である。

脚本もストーリー展開もむだがなく、2時間20分もの長尺をあきさせない。浦沢氏の原作と堤監督の演出は確かなものだ。

家族もみんな満足していたのだが、娘二人と妻が文句を言っていたことが一つある。

それは黒木瞳だ。

常盤貴子を含め、すべてのキャストが年齢に合わせたメイクをして、常盤なども歳を老けさせるためにひっつめにしていたりしているのに、黒木だけは、専属メイクを二人もつけて、本来唐沢の姉役なのに、若作りに余念がない。第二部の予告編では15年後の設定なのに、メイクがまったく変わっていない。映画のことを考えずに、自分のことばかり考えるのはプロでないという憤りである。

女のひがみといえばそれまでだが、言われてみれば確かにそうだ。私だって、演出をしていれば、そのメイク不自然と文句を言っただろう。堤監督でも文句を言えないほど黒木は偉いのか(中園さんにさえ、脚本の書き直しを命じたそうだから、それもありえる話だ)?それとも、堤監督とそれだけプライベートに仲がいいのか?堤監督は、こういうことには気が回らない私のようなタイプの人間なのか?

一つ言えることは、民意は黒木を支持していないということだ。主演番組は視聴率がとれず、映画も当たらない。

娘の説によると製作委員会に電通が入っているから、黒木の夫(電通の社員らしいが)のからみで入れたのではないかと。確かに、ほかの役者でいいような気がする。週刊誌で読んだが、黒木の夫は、黒木が人気があったころ、黒木の力で出世したということにされていた。今は黒木が落ち目になっても、自分が偉くなっているので、ばんばんCMに出せるのだろうが、それは民意に反している。

民意といえば、ふざけるなと思ったのは改革クラブだ。

やめた大江某は民主党の比例区当選らしいが、得票は下から3番目。渡辺某も比例区でろくに票がとれなかった口だ。非高速名簿の比例区議員については、せめて最下位当選の得票の半分くらいとれなければ、離党できないとかいう法律を作らないと、政党だってやってられないだろう。私が自民党のトップだったら、自分たちのシンパを人のいない民主党に送り込んで、適当な時期に離党させるというやり方を使うだろう。

今日も渡辺某がテレビに出ていたが、民意で当選していないやつに限ってえらそうなことをいう(民主党の松原という人のつっこみも足りないが)。朝まで生テレビで社民党の保坂という人と一緒になって、いちおうおべんちゃらで、世田谷区民なので同じ選挙区ですと挨拶しても、ああそうという対応だった。選挙でいつもビリでも社民党の票で常に復活当選しているから関心がないのかと感心した。
この人は、本当に票がとれない。選挙民だって、こいつがくだらないことで暴れて、都立高の解体に加担して、貧乏人が東大に入れなくした張本人の一人だとわかっているのだろう。選挙民はそんなにバカでない。
しかし、こういう人間が社民党の顔のようになって、テレビでいい加減なことを言いまくる。日本の教育をだめにした国賊にしか私には見えない。

ただ、改革クラブそのものがダメと言っているわけではない。新党というのは賢いやり方なのは事実だ。
私は次の選挙で自民党が負けるのは、規定路線と思っているが、民主党が政権を取れるかは、実は平沼新党次第だと思っている。これがブームになれば、自民党は連立与党に残れる。選挙に勝つために、平沼新党に乗る人が大量に出て、その選挙区に自民党が立てずに、公明が支持すれば、かなり取れるのではないか?

民主党はその想定ができているのだろうか?

勝てるに決まっていると思っているとすればけっこう甘い。

民意は怖い。