相撲協会が大麻所持の若の鵬を解雇処分にしたそうだ。

社会通念上、妥当な処分だと思うが、私が驚いたのは、これが大相撲史上始まって以来の処分だということだ。

確かに時津風部屋のリンチ殺人事件(これは、稽古中のリンチで殺人ではないということになっているが、それなら訓練中のリンチで人を殺す気がなければ、連合赤軍だって傷害致死になってしまう。大体、集団暴行に未必の故意を認めないから、人が死んでも、下手をすれば執行猶予になるから、少年の集団凶悪犯罪が減らないのである。人が死んだ場合は殺意がなかったことを証明できない限り、あるいは、死ぬことが予見できなかったことを証明できない限り、殺人とすべきだ。殺意を検察が証明できないといけないから、自白の強要もおきやすいし、検察も手ぬるくなるのである)のときの、相撲協会の対応は遅速だったし、手ぬるかった。
(大体、警察もけいこ中の死だということで、検視にさえ出さなかったのだから、こういうことが実際はしょっちゅう起こっていたことが十分推測される)

人殺しより大麻のほうが罪が重いというのは、少なくとも日本人の常識的な感覚からはずれている。

相撲が日本の国技というからには、このあたりの感覚から直していかないといけないのではないか?

あるいは、暴力を何でも否定する学校教育とわれわれの考える教育は違うと開き直るのも、伝統芸の一つのあり方かもしれない

なにかにつけて中途半端で、まともな規範意識が感じられないのが相撲協会の最大の問題だと私は考える。