オリンピックは中国が強い。

それと比べて目立つのは、かつては世界でもっとも金メダルをとったソ連の凋落だ。東ドイツも昔はものすごい数の金メダルをとっていたが、今は西と合わせても大した数にならない。

なんやかんや言って、社会主義の国は、強烈なアメとムチが用意できるので、優秀な才能を伸ばすのには効率的である。

基本的に人々の自由を認めたり、すべての人の意見を聞かなければいけない体制では、なかなか思うように国が動かない。

ただ、個々の人間のパワーを出すということであれば、個々人の欲望に訴える資本主義のやり方のほうがおそらく有効なのだろう。

その両方を上手に使い分けている中国の強さを今回は見た気がする。
経済は資本主義、政治は社会主義
一国2体制というのは香港を併合したときに使われた言葉だが、今の中国そのものがそうなっているのだ。

日本でもアメリカでも、格差社会が広がるとその問題が出てくるだろう。

チャベスのようなアジテーターが出てきたとき、選挙対策で金持ちの利権を奪う話が出てきた際に、何らかの形で、一般大衆の権利の制約、自由の制約が問題になるだろう。

少なくとも、今の公教育で、あまりに学ぶ側の権利を認めすぎたために、まともなしつけや教育ができていない。
これは、別に共産主義や社会主義体制に変えなくても、すぐにある程度改善が可能なことだ。

実は、今回、患者の権利を認めすぎて、医療崩壊をきたした元凶になったとされる福島の大野病院事件の判決がある

裁判官がどんな判断を下すのかに注目している