今回のワイン旅はスケジュールがタイトでなかなかブログが書けない

二日目はKENZO estateというすごいwineryに招待される。

何がすごいといって、お金のかけ方だろう。

Heidi Barret というScreaming Eagleというカリフォルニアで最も値段が高いカルトワインを初め, MAYAのDalla Valle Vineyards, 初日に飲んで今回のみんなが絶賛する Grace Familyなどの醸造責任者を歴任したカリフォルニアワイン界の大物女性がメインスタッフであり、さらに畑の栽培責任者にAbreuという有名なカルトワインで知られるDavid Abreuを迎えている。Abreuの最近てがけたSLOANはパーカーが100点をつけて一躍のしあがったカルトワインだが、これはずしんと重い男性的ワインで、本当においしい。今ではカリフォルニアで買っても1000ドル近くするのだ。

このようなワインのドリームチームを迎えて 中野区くらいの広さの土地を買い、カーブも作り、最近大々的にリリースしたすごいワインだ。

カリフォルニアのワインの場合、土壌が似ていることもあって、また栽培には潅水の機械を使うので、雨が降ろうと振るまいと関係なしにできることもあって、いい葡萄といいスタッフがいれば、すぐにすごいワインができてしまう。前述のSLOANをはじめ、シンデレラワインが目白押しだ。
そして、投資家もいいワインを作らせれば、大もうけができるので、チャレンジする。

実は、ここのスポンサー(会長だから金だけ出しているのではない)はカプコンの創業者辻本憲三氏で、投資というよりいい言い方をすれば夢の実現、悪い言い方をすれば道楽でこの事業をやっている。

前置きは長くなったが、最初にシャルドネASATSUYUの2007年のテイスティング。
さわやかな上品な味。

次にセカンドラベル的な位置づけのMURASAKIの2005年。カベルネとメルロー主体の典型的なアメリカの赤だが、フレンチを思わせる上品な味付けだ。

場所をBUCHONというフレンチランドリーのシェフがてがけるビストロに移して、本命のRINDOの2005年、AIの2005年を頂く。こちらは、もっとカベルネ主体になっている。

すべてファーストリリースにしては、非常に上品な仕上がり。

ただ、印象的にはフレンチの高級ワインを意識しすぎた感じで、私の好み(これまでのHeidi Barret や
David Abreuが手がけてきたワインはほとんど好みなのだが)とはちょっと違う。
シンデレラワインを目指すもの(実際になりつつあるが)として私が飲んだHundred AcreやPalomaを初めて飲んだような衝撃は残念ながらない。

どういう発展をしていくのか様子をみていきたい。