私は成城学園という街に住んでいる。

それなりに金持ちや芸能人の住む場所として知られているが、むかつく話を聞くことも多い。

前に銀行に巨額の公的資金を入れ、そのおかげで巨額の債権放棄を銀行がしたことで生き残ったマンション会社があったが、そこのオーナーはいまだに大豪邸に住み続け、さらに近所にもう一軒豪邸を建てた話を聞いたことがある。
同じ苗字の家が新しく建ったから、実話なのだろう。

ついでにいうと、その孫が成城学園の初等学校に通っているのだが、ハワイだと軽井沢の別荘に何人も招待するそうな。
その別荘には、常勤の料理人までいるらしい。
もちろん、誰が資金源がわからないし、真偽のほどもよくわからない。(いまだに多額の収入が入るからくりも聞いたが、なのでさすがに書かない。株主総会で追及してくれる人がいるなら教えてもいいが、もう時効なのだろう)
孫の友達かそのお母さんが嘘をついているようには思えないが、少なくとも借金を棒引きする際に、銀行がもう少し調べられないのか?しかも、その原資は国民の税金なのである。

近所に1年ほど前だったかすごい大豪邸ができた。(私の家の10倍はあるだろう)
ここは24時間の有人警備がついている。
別の会社の社長に聞いた話だが、1日10万近くかかるはずだ。
そして表札もかかっておらず、何をしている人なのだろうといううわさがあったが、どうも人材派遣の会社の社長らしい。

人材派遣業に関しては、グッドウィルの違法行為ばかりが問題になるが、合法的にやっている会社のピンハネ率に政府が規制をしようとしないことのほうがずっと問題なのではないだろうか?
グッドウィルの場合、直接雇いになって18万円の給料が30万円になった人がいると新聞に書いてあったが、4割のピンハネである。

ものづくりなど社会に貢献した金で豪邸を建てるのなら、何も文句はない。
しかし、政府が規制しない(ということは、規制しないことがメリットがあるのだろう。こんな大豪邸を建てて、有人警備をつけられるくらいだから、表か裏の献金は朝飯前のはずだ)ことでワーキングプアの増える中、4割もピンハネをする結果、こんな大豪邸を建てるとするとちょっとむかつく。
サラ金のグレーゾーン金利は撤廃され、儲からない業種になったせいか、外資も去っていったようだ。

人材派遣もピンハネ率の規制をさっさとやってほしい。
それでは、儲からないと抗弁するなら、あの豪邸を見てほしい。

実際、自分がどれだけ恨まれているかわかっているから、24時間の有人警備をつけているのだろう。
成城でもめったに見ないものだ。

もっとも欧米ならテロを受けたり、誘拐の対象になるかもしれないが、日本の貧しき人たちにそんな元気があるように見えない。
元気があっても知識がないので、巻き添えになるのは、秋葉原のときのように結局は庶民なのだ。

成城という街はきらいではないが、金持ちの中にはそういう人もいるのは確かだ。