ミーハーといわれるかもしれないが、私はいつもLAに行くたびにMATSUHISAというレストランに通っている。

言わずと知れた松久信幸氏がオーナーシェフの創作和食店で、この数年ZAGATのLA版では、TOP FOODに輝いている名店である。現在、NOBUという名前のレストランを東京やニューヨークを含めて世界展開(合計21店あるという)しているが、その発祥の地がこのMSTSUHISAである。

もちろん、和食をアレンジしすぎていることもあって、日本人の食通を称する人には多少の批判があることは知っているが、LAのこの店は、たいてい私を満足させてくれる

一つの理由は、おまかせカウンターという小部屋のカウンターを予約していることがある。

8人くらいのカウンターが入る小部屋で、常連客とセレブ客用と言われているが、真偽のほどは知らない。
このカウンターではセレブ客にあったことがないが、通常の寿司カウンターで、レジー・ジャクソンの隣にすわって、私が食べるものを「うまいか?」ときいていろいろとまねをされたことがある。
もらった名刺がどこにいったのかわからないのは残念だが

ただ、おまかせカウンターだと、メニューにないものをたのめたりする。
目の前で職人さんがつくってくれる。きちんと顔と名前を覚えてもらっているので、いろいろと頼みやすい
ボストンでおいしいトロが入ったとか言われると、フォアグラと一緒に陶板焼きにしてもらったりできる。
量の加減もしてもらえるし、好みと嫌いなものが言える

本日、おいしかったのは、うにと白身魚(これを忘れているようだからグルメとはいえないが)とフカヒレの入ったあっさりしたスープ(すっぽんのような味だったが、違うそうだ)にサマートリフをのせたもの
あとは、マツヒサ特有のハラペーニョで味付けしたロブスターのアペタイザー

ぼくが個人的にすきなのは、ハーツ・オブ・パームといってやしの芯の部分をスライスしたもので、あじはないが食感がいい
これの入った刺身サラダ
刺身は日本からの輸入品なので、日本で食べるほどはフレッシュでないが、こういう食べ方はおいしい

アメリカに行って精神分析を勉強しているわけだが、食べるくらいしか楽しみがないので、グルメ情報としたい