NHK『虎に翼』
昭和22年の民法改正作業のナレーション『婚姻は「双方の合意」のみによって成立』。

憲法24条は「両性の合意」なのに、なぜ「双方の合意」なのか根拠を問う質問に、NHKは実質的に”根拠は無い”との回答。

歴史的事実の捏造に繋がるのではとの指摘があるが、NHKは全く反論出来ていない。

NHKは、
「民法の特定の条文や、改正過程で検討された文言などを引用したものではありません。民法改正をめぐる当時の状況やその内容を、視聴者の皆さまに分かりやすくお伝えするために表現しました」
と回答したが、
いわゆる「同性婚訴訟」では、令和3年札幌地裁判決において、
「昭和22年5月3日に施行された憲法は,同性婚に触れるところはなく,昭和22年民法改正に当たっても同性婚について議論された形跡はないが,同性婚は当然に許されないものと解されていた」
と判決文に明示されており、この控訴審で、同性婚を認めていない民法等の規定は憲法違反との判断を示した今年3月の札幌高裁判決においても、この判決文の部分は支持されている。

今回の質問は、歴史的事実からの根拠を問うたものだが、当時は「両性の合意」が当然だった歴史的事実から乖離している。

NHKはあえて歴史的事実を無視し、何をしようとしているのだろうか。