7日放送の、NHKスペシャル『発見 昭和天皇御進講メモ』を見たが、やばい番組と言うより放送局として完全アウトの番組が出た。

「御進講メモ」をもとに、昭和天皇が何かおっしゃっていなくても昭和天皇のお考えを勝手に解釈し、昭和天皇が主導して日独伊三国同盟が進んだかのような構成。昭和天皇実録等を読んだのだろうか。

加藤陽子、古川隆久、吉田裕各氏が解説をしているが、吉田裕氏はどうしても昭和天皇が戦争を主導したと持っていきたい主張を繰り返した。

昭和天皇のお考えを勝手に解釈し、
・共産主義について、「やっぱり皇室にとっては脅威だという認識が当然ですけどあるんだと思います」
・ドイツの降伏を受け、「(占領国による)直接軍政になるかもしれない。自分も同じ扱いを得るかもしれない。天皇制の存続も危ういかもしれない。切迫した状況の中で苦悩している」
・「自分の期待に即して情勢を判断する。ドイツが勝つからなんとか日本もドイツの勝利を背景にして講和に持ち込めるんだと」

昭和天皇がマッカーサーに述べた、「私の一身はどうなろうと構わない」をどう考えるのだろうか。

根拠の無い内容による番組作りで、放送局として完全にアウトだ。