昨日の参院内閣委員会で、NHKが端島(軍艦島)炭鉱内の映像を捏造したのではと指摘されている短編映画「緑なき島」について質問した。

 

この問題は、長崎県の端島(軍艦島)での炭鉱労働が劣悪な環境であったと韓国でのプロパガンダに使用されているNHK「緑なき島」(昭和30年)の端島炭鉱内の映像について、旧島民や元炭鉱職員が、上半身裸で坑内を這って作業するような場所は端島炭鉱内に存在せず、作業員のヘルメットも端島炭鉱内で使われていた物とは異なり、NHKの映像は端島炭鉱内ではなく、別の炭鉱で撮影したものを端島炭鉱内のものとして使用したのではないかと指摘しているものだ。

 

私はNHKに対し、「緑なき島」内で使用されている端島炭鉱内とされる映像は、全て「端島炭鉱内で撮影されたものである」と言い切れるのかを質問したが、NHKは「端島炭鉱内のものである」と明言できなかった。

 

さらに、韓国の「国立日帝強制動員歴史館」で、「緑なき島」での端島炭鉱内とされる映像が軍艦島の過酷で劣悪な労働の証拠として使われていることについてNHKに映像を提供したのか質したところ、「映像を提供した記録はない」との回答。

 

「であれば無断使用にあたるがNHKとしてどう対処するのか?」との質問に対しては、「事実関係を確認中」と。

 

また、同じように「緑なき島」の映像が、韓国のテレビ局KBSやMBCで同様の趣旨で使われており、映像はNHKが提供したのかとの質問に対しては、「提供の有無を含めて確認中」と。

 

しかし、この問題は昨年から何人もの国会議員がNHKに問い合わせをしており、「確認中」というのは逃げであり、なぜそんなに時間がかかっているかの問いに対しては、「事実確認の作業を進めている」との答弁。

 

NHKは必要な検証を行わず、やり過ごそうとしているように感じる。

引き続き追及していく。

 

 

『参議院インターネット中継』 ※11分15秒からが、NHK軍艦島問題の質疑です。

https://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/detail.php?sid=6178#152.5