毎日新聞朝刊一面「山梨勝之進の日記見つかる」は大発見。

山梨海軍大将は、終戦時の学習院長。

人格教養とも大変優れた方で、私も「WiLL1月号」等で、山梨大将のような方が皇室顧問であったらと挙げた方。

毎日新聞は「人間宣言」という言葉に結びつけようとしているが、昭和21年元日の詔書は「新日本建設に関する詔書」と呼ばれ、昭和天皇が五箇条の御誓文に立脚した国づくりをすべしと述べたもの。

終戦期の山梨大将の日記は、この詔書の作成過程や、我が国と皇室を山梨大将がいかに守ろうとしたかがわかる第一級の資料となるであろう。

綿密な分析と、時期が来たらぜひ全面公開を期待したい。
戦中戦後史の真実の解明につながるはずだ。

ちなみに私は、山梨勝之進大将が、戦後、海上自衛隊幹部学校において行った講義をまとめた「歴史と名将」を座右の書としている。

川中島の戦いをはじめ世界の名だたる戦いを解説し、大将たるものの行動と能力、心構えなども示した素晴らしい内容だ。

また、山梨勝之進大将は戦後の公職追放を経て、東京品川にあった財団法人仙台育英会五城寮の舎監を務めた。

仙台の高度成長期の経済界を作った方々の多くは、この寮から大学に通い、山梨大将の薫陶を受けた。

決して怒らない方で、高齢になられてもドイツ語などの現書を読まれるなど凄い方であったと聞いた。

こうした山梨勝之進海軍大将が、どのように戦中戦後に行動されたのか、解明を期待したい。


『「人間宣言」関与、山梨勝之進 終戦直後、学習院長の日記 GHQ要人と面会記録』(毎日新聞)