ロシア最大の発行部数を誇る「コムソモリスカヤ・プラウダ」の取材を受けました。

 

日露の平和条約交渉と北方領土についての質問でした。

 

私からは、北方領土は日本がポツダム宣言を受諾した後にソ連が侵攻し占領したという事実を整理した上で、北方4島は日本固有の領土であり、返還は日本国民の悲願であることを述べました。

 

また、平和条約を結ぶメリットがロシア側に無いのではないかという質問に対しては、極東の開発における日本の参画や経済協力関係が緊密になることで、ロシア経済にも寄与するということを述べました。

 

記者はプーチン大統領から勲章も頂いている女性記者で極めて優秀で、具体的な突っ込んだ質問もありました。

 

例えば色丹島には様々なインフラをロシアが整備したが、その分の費用を含めて日本側が北方領土を買うということは可能なのか、ということも聞かれました。

 

私からは、日本固有の領土をロシアが占領しているので、買い戻すということはあり得ないが、たとえば極東において開発費用を日本が負担する案件などで見ることは日本の世論の理解を得ることも可能ではないか。

全ては北方領土を返還するかどうかの意思で決まる、と話しました。

 

それと、北方領土を日本に渡した場合に米軍は入ってくるのか?ということも聞かれました。

政府も国民世論もそれを前提としているわけではない、ということを明確に伝えました。

 

この点は、プーチン大統領も気にしているところですが、在日米軍司令官も「現状で北方領土に戦力を置く考えはない」と明言しており、この部分は解決できるはずです。

 

ロシアの人々に正確な理解が広まり、北方領土返還につながることを期待します。