気仙沼の防潮堤施工ミス問題。

津波で大被害を受けた地元住民の教訓は、港のすぐ後ろに高台が続くことから「すぐ逃げる」ことが重要と考え、防潮堤ではなく、避難道の拡幅を求めてきた。

しかし、宮城県は防潮堤を提示、住民はやむなく合意。

気仙沼は津波来襲まで一定程度時間があり、数分で来襲する地域とは状況が違う。

気仙沼湾上に船で出るとわかるが、綺麗なリアス式の入江という入江に白くて高い防潮堤が。

住民の「すぐ逃げる」という意思と解離した巨大防潮堤により、
「美しい国」が破壊されていく。

住民は何も理不尽なことを言っているのではなく、「計画通りの高さで作って欲しい」ということを言っているだけ。

高さを下げる費用の責任を地元住民に転嫁するのはおかしな話だ。


『<気仙沼・防潮堤施工ミス>22cm、溝埋まらず 知事「税金投入、県民の理解得られぬ」住民「重ねた議論、一声で変わるのか」』(河北新報)