気仙沼の顔とも言える魚町地区の防潮堤が、宮城県のミスで計画よりも22cm高く作られていた問題。

安全性と観光の観点から地元が3年間議論をして得た結論が、防潮堤の高さを4.1mとし、背後地に盛り土をすることで人の見た目の高さでは1.3mとなり海を見えるようにするもの。

家族連れの観光客も考え、子供も海が見られる高さとしたわけだが、22cm高くなると大人の身長でないと海は見えない。

観光産業は特に気仙沼でも重要であり、だからこそ徹底的に議論をして決めたのであり、今回も総意で、高さを下げて計画通りとするよう地元は要望している。

当たり前のことであり、ミスをした県の主張が通るなら、もし道路を22cm狭く作ってしまってもそのままで良いとか、ダムを22cm低く作ってしまったけど安全上問題ないのでそのままで良いとか、計画通りやらないミスをしても関係ないという論理がまかり通ることになる。

地元は「当初の県の計画通り作ってくれ」という、当たり前のことを言っているだけである。


『<気仙沼・防潮堤施工ミス>「宮城県全体の利益考慮」知事、現状維持案を提示』(河北新報)
https://sp.kahoku.co.jp/tohokunews/201805/20180519_13013.html