気仙沼の大谷海岸の防潮堤計画について、国道をかさ上げしてのり面を防潮堤とする「兼用堤」とする見直し案を宮城県と気仙沼市が示しました。

地元のまちづくり協議会が、防潮堤に賛成の人も反対の人もきれいで観光の要でもある砂浜を残そうとする意見は一緒だと、震災直後から地域をまとめ、県や市と粘り強い交渉を行い、今回の結果を得ることができました。

事務局の三浦友幸さんや協議会の会長、前会長をはじめとした大谷地区の方々の強い思いと、自らの手で繰り返し代替策を示してきたことが行政を動かしました。

これまでの県の説明などでは、兼用堤は難しいのではないかとのことでしたが、私が行った昨年9月の参議院国土交通委員会の質疑で、国は、兼用堤は構造物としての十分な安全性が確保されるのであれば可能と答弁しました。

住民が一致結束して交渉にあたり、良い形を勝ち取った先駆的な事例になると思います。


『大谷海岸防潮堤計画 国道「兼用堤」に』(河北新報)
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201607/20160731_11014.html