台湾訪問のご報告。

9(土)~11(月)まで、台湾に仙台の建設業界や観光業界の方々とともに訪問しました。

主な目的は、東日本大震災でお世話になり2月の地震で被害の出た台南市に義援金を届けること、耐震技術についての意見交換、仙台市と台南市は交流促進協定を結んでいますのでさらなる交流促進に向けた意見交換をすることでした。

9日は台北で総統府を視察ののち休息。
翌日台南を訪問し、台南市台日友好交流協会の郭貞慧理事長と、ご主人の李退之台南市議会議員と懇談しました。

その中で郭さん李さんは、2月の地震で倒壊したビルは手抜き工事が原因であること、台湾の建築基準法の見直しが必要とおっしゃっていました。
また、半壊の建築物をどのように修復していくかについてが課題とのこと。

我々からは、昭和53年の宮城県沖地震などを例に、日本の建築基準法や耐震技術も地震の被害を受けて改正をされてきたこと、半壊の建築物について筋交いを入れて修復し利用するなどの工法や、学校の耐震補強の方法などについて専門的見地からも述べました。

また、交流促進については、台南仙台双方の学校が修学旅行先として訪問する事業が始まりましたが、これをさらに進めていくこと、震災をお互いに経験しているので、仙台で行っている朗読による語り継ぎの催しを台南でも開いていこうという話になりました。

1時間半ほど懇談し、その後は烏山頭ダムへ。八田與一先生の銅像とお墓にお参りし烏山頭ダムの様々な施設を視察しました。

翌日は、台湾の元国策顧問である黄崑虎先生のご自宅を訪問。
黄先生は蔡英文・新総統の政策により日台の交流はさらに深まると考えていること、日本は東アジアのリーダーとしてもっとイニシアチブを取って欲しいこと、台湾は台湾人としてのアイデンティティが強まってきており、日本と台湾が緊密に協力することが中国の覇権拡張政策を押しとどめることにつながると述べられていました。

黄先生は80歳を過ぎてなお、お元気で、我々は日本と台湾の関係をさらに強めるとともに、豊かで誇りある日本を作っていかなくてはならないと決意を新たにしました。

とても有意義な台湾訪問となりました!

※写真は、八田與一先生の銅像とお墓にて。