先月末に提出した質問主意書の答弁書が閣議決定を経て返ってきました。


先月の参議院予算委員会で、村山談話における「侵略」「植民地支配」は定義できないとの外務大臣答弁があり、私から「定義できない文言を総理大臣談話に盛り込んだのか?問題である」と質問しましたが、外務大臣は「その趣旨は十分理解され得るので問題とのご指摘は当たらない」と答弁しました。


そこで「その趣旨」とは何か?と質問主意書で問うたのですが、答弁書では、『「植民地支配」及び「侵略」の定義については様々な議論があり、お尋ねについてお答えすることは困難である。』とのことで、これでは堂々巡りで、予算委員会における「定義できないが、その趣旨は理解され得る」との答弁はその場しのぎであったということになります。
「その趣旨」が指すものも定義できないからです。
これについては、さらに問うていきます。


そして、外務省ホームページにある「我が国は 、かつて植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して 多大の損害と苦痛を与えました」との記述の「植民地支配」「侵略」について削除すべきと質問しましたが、政府は削除しないとのことです。


事実を飛躍させるとともに定義できない文言を使っているのに、これで良いのでしょうか?安倍政権が「植民地支配」「侵略」を肯定したと捉えられてもおかしくありません。

※写真の1枚目と2枚目が質問主意書。3枚目が答弁書です。