金曜日の復興特別委員会。

まず、復興予算について質問。
竹下復興大臣は平成28年度以降5年一括で予算確保との考え方を取っているが、であれば自治体が自らの判断で使える復興基金を創設(増設)し、そこに一括で渡すという考え方はどうか、と質問。そちらの方が国費に頼ることなく、本当に必要な事業を自治体で考え使いみちを考えるはずです。

これについて復興大臣は、考え方の一つではあるが、自治体からも意見を聞きながら平成28年以降の復興予算の枠組みは、今年6月中に決めたいとしてとの答弁でした。

次に、水産業復興特区や漁業特区の拡大があるのかについて質問。性急な導入による会社参入により、宮城県の漁業現場で大混乱をもたらし漁業者の分断を生み出したと指摘、現在の状況でさらに拡大すればさらに大きな混乱をもたらすと質問。

小泉農水副大臣からは、一部議論として挙がったが、問題点が多いことは認識しているので、慎重に見極めたいとの答弁でした。

私は、漁業者だけではどうしても持続が不可能な地域について会社参入を行うことについては否定をしませんが、漁業者が意欲ある漁場でしかも復興途上の過程で性急に導入拡大を図ればさらなる大混乱になると思いますので、メリット・デメリットをしっかり見極めなくてはならないと思います。

そして次に、文科省が設置した「学校事故対応に関する有識者会議」について。津波で多くの子供が亡くなった大川小学校事故遺族から、遺族へのヒアリングを行って欲しいとの要望書が提出されたが、有識者会議がヒアリングすると決めれば、ヒアリングするということで良いか?と質問。

丹羽文部科学副大臣より答弁があり、再発防止の指針を来年中にとりまとめる予定で、大川小学校事故を「貴重な教訓としてヒアリング等により反映させることが重要」と、これまでより踏み込んだ形でご遺族へのヒアリングについて言及しました。
ご遺族も、二度と同じような悲劇が繰り返されないよう教訓としてしっかり盛り込まれることを望んでいます。引き続きしっかりヒアリングが行われるか注視します。

次に、岩沼市発行の絵本「きぼうのおか」について紹介。
http://www.city.iwanuma.miyagi.jp/kakuka/011000/kibounooka.html

読むと泣いてしまう話ですが、震災で何があり、震災で母と弟を失った少年がどう立ち直っていくかが、持続可能な防災のあり方である千年希望の丘の考え方とともに紹介されています。
こうしたものを全国の小学校に配布するなどして、防災教育に活かすべきだと考えるがどうか?と質問。

文部科学副大臣より、全国にこうした絵本や冊子が広がるように、全国の教育委員会などにしっかり紹介したいとの答弁でした。
私自身でも全国に広がっていくよう様々な機会で紹介したいと思います。

最後に、仙台市蒲生で高校生が考えた復興プランについて。大人の発想だけでなく、子供達が素晴らしいプランを考えることがあるので、ぜひ未来の子供達の声にも耳を傾け、復興プランに取り入れて欲しいと竹下復興大臣に質問。

復興大臣は、被災地各地の子供達の発想はとても素晴らしいが、あくまで地域で合意をして決めること、と杓子定規の答弁。
私からは、“子供達は黙っていなさい”という地域もあるので、ぜひ子供達の声にも耳を傾けて下さいと改めてお願い致しました。