今国会はあさって日曜日が会期末で、実質本日が最終日。先程22時前に審議が終わったところです。

今国会では私は23回の質問を行いました。質問により新たに動き始めたものがいくつかありますが、そのうちの一つが建設現場への女性の進出です。施工や技術管理など、力仕事以外でその能力を活かしていただける場があり、女性の社会進出や労働力不足において安易に移民に頼らずに済むなどのメリットがあります。
4月3日の国土交通委員会で質問したところ、太田国交大臣より国交省として検討して発信をしたいとの答弁があり、昨日の国土交通委員会でその進捗状況を聞きました。

大臣の答弁は、4月末に建設業5団体と会って、女性技術者・技能者を5年以内に倍増を目指す、そのために官民挙げた行動計画を策定するということを申合せしたとのこと。
そして国交省として、女性の登用を促すために、女性技術者の配置を条件とするモデル工事の試行を始め、今月9日に第一弾となる入札手続を開始したということです。さらに今後、行動計画を取りまとめて、官民一体で進めていきたいとの答弁でした。

的を射た質問であれば、動き出すという例であると思います。引き続き提案型の質問で、動かせるものを動かしてまいります。

その他には、国内の倉庫事業者を取り巻く状況について質問。外資系中心の物流不動産ファンドの流入が増え、国内の倉庫会社が、金融スキームを利用した投機的な物流施設開発に駆逐されてしまう危険性について質問しました。このままでは、物流の発展や効率化が阻害されてしまします。
国交省の答弁は、現状では棲み分けが出来ているとのことでしたが、私からは投機的な物流施設開発が行き過ぎないよう申し入れました。

そして、巨大防潮堤問題について質問していきました。
まず、写真にある気仙沼の大川沿いの直立防潮堤について形状の変更が出来ないか。
国交政務官より、県と市が地元住民と意見交換をしながら景観等に配慮するよう検討していくとの答弁。

さらに、気仙沼小泉地区を事例に挙げながら、復興庁としてもっとしっかり住民の意見を聞き、総合調整の役割を果たして欲しいと問いました。
小泉進次郎復興政務官の答弁は、従来答弁の踏襲で、「関係省庁がしっかり議論した上で地元の理解ができる限り得られるような結論に向けて動くよう、復興庁も全力を尽くしていきたい」というもの。
実際は必ずしもそうなっていないので、答弁通りしっかりやっていただきたいものです。

その他、仙台で来年開催される国連防災会議においての質問をしました。
建築の専門家が行政や住民、NPOなどと継続して復興について議論している「みやぎボイス」を例に挙げながら、会議に合わせて急遽行うイベントではなく、継続して取り組んでいるものをしっかり取り上げるべきだと質問。
また、関連事業(サイドイベント)として行う場合に、出展者の費用負担が多大になることを質問。
国交省からの答弁では、現在、募集計画の策定を進めているとのこと、また、会場を工夫するなどして費用負担を抑え、できるだけ多くの意欲ある団体の参加を得られるよう工夫をしていきたいとのことでした。
被災地の復興や、震災を受けた防災について世界に発信できる大きな機会ですので、成功に導けるよう私もしっかりチェックやサポートをしていきます。

来週からは、さらに被災地にうかがい、お話を聞き、課題を聞き、直接的な働きかけや秋の臨時国会の質問で取り上げ、復興が進むよう動かしてまいります!