昨日の参議院国土交通委員会の審議。長周期地震動の超高層ビルへの影響について質問しました。


長周期地震動については、防災科学技術研究所の施設「Eディフェンス」での実験で、南海トラフの三連動地震の3.8倍の強さを加えると倒壊するとの結果が出ています。この3.8倍という強さの揺れはあり得ないとしても、地盤の状況だとか、地震の周期と合い共振することによって、可能性はゼロではないと言えます。

そこで、国として、超高層建築物が長周期地震動によって重大な損傷や倒壊は可能性をどのように考えているのかを聞きました。


国交省の答弁は、現状では倒壊は起こりえないと考えているが、内閣府が長周期地震動について各地域によってどのような特性を持つか解析・分析を行っているので、その結果をもとにビルの倒壊が起きないよう対策を打っていきたいとの趣旨の答弁でした。

そこで、内閣府には分析の進捗状況を問うたところ、年内に公表したいとの答弁。時期を明確にした新答弁でした。

そして、太田国交大臣からも、長周期地震動について対策をしっかり打っていきたいとの答弁がありました。


この問題は、重要な問題であるのになかなか国会で取り上げられていませんので、引き続きしっかりとチェックしていきたいと思います。