昨日の参議院憲法審査会。日本人の手による自主憲法制定の必要性を、

具体的な事例を挙げながら述べました。現行憲法は、GHQ草案をもとに作られ、

占領国の圧力のもと被占領国が制定せざるを得なかった憲法で、
本来であれば無効であり、サンフランシスコ講和条約発効により主権回復がなされた時点で、
日本人の手により作り変えられるべきであったと考えています。
しかしながら、政治家がこれを放置してきたことにより時効的要素が出来てしまったと考えます。

昭和21年の10月には、大日本帝国憲法改正案について、帝国議会貴族院の壇上で、
当時日本を代表する最高峰の憲法学者であった佐々木惣一京都帝国大学名誉教授は

反対演説を行いました。

佐々木博士は、戦前は学問の自由のために闘い、軍部の圧力に抵抗した信念の学者でした。

占領下のGHQ監視下で、憲法改正案に反対の演説をすることは非常に勇気がいることであったと

考えますが、憲法学者として、GHQにより急ごしらえで作られ、日本の精神が全く反映されていない

改正案に、反対であるという声を挙げられたのです。

また、枢密院議長であり、著名な憲法学者であった清水澄博士は、大日本帝国憲法の改正が

行われた後、自決されています。清水博士の遺書には、GHQの圧力のもと憲法改正を認めざるを得なかったことを悔いる内容が記されています。

さらに、憲法9条があったから平和が守れているという主張について反論しました。

北朝鮮による拉致被害者は憲法9条の制約で、いかなる状況であっても奪還することができません。
そのことを北朝鮮はわかって拉致をした可能性は排除できません。

また、軍事上はアメリカの保護下にあるといえる状況で、ベトナム戦争などにおいては国内の

米軍基地から飛び立った軍用機によって攻撃が行われ、日本国はこれらの戦争の実質的な

参戦国になったわけです。


そして、憲法9条があることにより、先日の中国軍戦闘機による自衛隊機への挑発行為につながっていると言えます。日本側が打ってこない、打てないとたかをくくってあのような攻撃ともいえる行為を行うわけです。


実は、憲法9条に対しては、現行憲法の制定に関する昭和21年の衆議院本会議において、

共産党の野坂参三議員が、共産党を代表して反対をしています。野坂議員は「わが国の自衛権を放棄して民族の独立を危うくする危険がある。それ故にわが党は民族独立のためにこの憲法に反対しなければならない。」と述べているわけです。


我が国の平和を必ず守っていく。そして日本人の手に憲法を取り戻す。具体的行動を続けていきます。