護憲論の人達に諭したいのは、GHQによるアメリカ人の行き当たりばったりで作成した現憲法(特に前文はアメリカの政治文書のつぎはぎ)を守るのかということと、9条で我が国を守れるかです。


 繰り返しになりますが、昭和21年8月の国会審議では日本共産党ですら、この条文では我が国を守れないと憲法9条に反対しています。 平和を守るために憲法を改正しなければならないのは必然です。


以下、改めてそう思った新聞記事です。 (毎日新聞5月4日)


 憲法記念日:解釈改憲の賛否白熱 仙台でも集会や街宣 /宮城  憲法記念日の3日、仙台市内でも護憲、改憲それぞれの立場からの集会や街頭宣伝があった。安倍晋三首相の私的懇談会は今月中旬に集団的自衛権の行使を容認する報告書を提出する予定で、憲法9条の解釈変更が現実味を帯びる中、双方とも激しいアピールを繰り広げた。【伊藤直孝、金森崇之】

 「憲法を変えるより、憲法の理念をしっかり実現することが先です」。仙台国際センター(青葉区)で開かれた「5・3憲法を活かす宮城県民集会」(県護憲平和センターなど主催)で、清水雅彦・日本体育大教授(憲法学)は約950人を前に力を込めた。  


 特定秘密保護法の批判など積極的に憲法問題に発言している清水教授。憲法が9条で戦争を放棄していると同時に、前文で「専制と隷従(れいじゅう)」「圧迫と偏狭」「恐怖と欠乏」を退けている点を強調した。さらに「構造的暴力のない状態を目指すことを宣言しており、これが本来の積極的平和主義。国連では今まさにこうした権利の保護が議論されている」と指摘し「現行憲法は国連の先を行く。解釈改憲を目指す安倍政権に『おかしい』と声を上げ続けて」と呼びかけた。  


 その後、参加者らは「集団的自衛権は認められない」などとシュプレヒコールを上げて市中心部を行進。太白区の主婦、本田由美さん(36)は「若い人たちにもこうした集会への参加を呼びかけたい」と話した。  


 一方、自主憲法制定を訴える日本会議宮城県本部は、青葉区のせんだいメディアテークでフォーラムを開き、約50人が参加。国会議員らが9条改正や集団的自衛権容認を訴えた。  


 日本会議が32都道府県で開いたフォーラムの一環。みんなの党の和田政宗参院議員は「9条のせいで拉致された国民を取り返せない。国を守るために新しい憲法が必要。9条の呪縛から解き放たれた日本を築きたい」と強調。自民党・県民会議の相沢光哉県議は「9条は自衛を禁止しているものではない。集団的自衛権も他国による侵略を抑止する意味から大切だ。(集団的自衛権を認めることが)軍国主義だとはやし立てる言動に惑わされてはいけない」と護憲派の主張を批判した。  


 登壇した青葉区の主婦、木戸康子さん(53)は「今の憲法には家族を大切にする、勤勉実直など、道徳の基本を守っていこうという条文がない。子供に平和な日本を残すために、条文に盛り込んで」と訴えた。